今日の戦争計画立案者には大量のドローン(無人機)やコンピューティングパワーだけでなく、膨大な「綿」が必要だ。だが、北大西洋条約機構(NATO)ではそれが不足している。現代の戦場をハイテク技術やデジタル装備が席巻する一方で、武力衝突は依然として爆発力に依存しており、その原料の多くはTシャツやシーツに使われる植物と同じものから生み出されている。「硝化綿(ニトロセルロース)」は「ガンコットン」とも呼ばれ、事実上あらゆる現代の弾薬システムに不可欠な化学材料だ。酸処理を施すと極めて燃焼しやすくなり、自走砲やりゅう弾砲から最大70マイル(約110キロ)先へ砲弾を飛ばすために必要な、猛烈なガス膨張を引き起こす推進薬(発射薬)として機能する。