米国政府は、国内大手旅客機メーカーとして唯一の存在であるボーイングの地位を揺るがそうとするスタートアップ企業、「ジェットゼロ」の大胆な挑戦を後押ししている。ジェットゼロがその野望を果たそうとしている機体は、その目標に劣らず極めて革新的だ。70年以上にわたり標準とされてきた「円筒に翼をつけた構造」という設計思想から脱却し、マンタ(オニイトマキエイ)のような形状をしている。ジェットゼロが開発をやり遂げれば、この「混合翼(ブレンデッドウイイング)」の機体は超音速旅客機コンコルド以来、ジェット旅客機のデザインにおける最大の転換点となる。