地上戦の中には、米兵が超人同然の体力を求められるケースがあるというのは間違いない。私は2007年~08年に、アフガニスタンの悪名高いコレンガル渓谷に展開した空挺(くうてい)歩兵小隊に従軍し、若い兵士たちが標高約2100メートルの極めて険しい地形――イスラム主義組織タリバンが潜伏を好む場所が、まさにそこだった――で、背骨が折れそうなほどの装備・弾薬・武器を運ぶ姿を目の当たりにした(別の従軍取材では、迫撃砲部隊の兵士たちが各自100ポンド=約45キロを優に超える荷物を運んでいると語っていた)。コレンガルの兵士たちは装備があまりにも重かったため、ほぼ毎日のように銃撃を受けた際にも、急斜面の遮蔽(しゃへい)物まで実質的に歩いて移動するしかなかった。米軍の任務は、タリバンがコレンガルを拠点として人口密集地域への攻撃に利用するのを阻止することだったが、米兵はその地形で自分たちの4~5倍の速さで動ける敵を追いかけていた。私が従軍した部隊に女性はおらず、30歳を超えた男性もほとんどいなかった。