小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「メンタルが安定している人が必ずすること」について、ライターの小川晶子氏にご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「メンタルが安定している人」が「必ず」すること・ベスト1Photo: Adobe Stock

モヤったとき、あなたはどうしますか?

 モヤっとすることがあったとき、あなたはどうしているだろうか。

 私は「細かいことを気にしない器の大きい人」だと思われたいため、何でもない顔をしてやり過ごそうとしてきた。

 人に愚痴るのはもちろん、心の中でブツブツ言うのも嫌なので、とにかくスルー。

 考えないようにするのがいいと思っていた。

 しかし、それは大きな間違いだった。

 モヤモヤをそのまま放っておくと、なんとなく心が重たくなっていくのだ。

「私はいま、なぜこんなにどんよりした気分なのだろう?」

 理由がよくわからないまま、心が晴れない。

言語化の意外な利点

『小学生でもできる言語化』の中に、言語化のすごい力として「①考えや気持ちを整理できるようになる」とある。

 たとえば、この頃なんとなく落ち着かないなと感じたときに、自分自身を探って原因を言語化してみます。
 そうすることで、「そうか、自分は習い事の発表会をひかえているから、緊張しているんだ」といった感じで把握でき、漠然としていたときよりも気分がマシになったり、「じゃあ、どう緊張をほぐそうか」と次の行動にうつれたりするようになります。

――『小学生でもできる言語化』p.19

「言語化」というと、人に伝えるために言葉にするというイメージを持つ人もいるかもしれないが、自分の気持ちを整理するのにも良いのである。

「なんとなく嫌」を放置しない

「私のいまの気分がなんとなく重たいのはなぜ?」

 モヤモヤを言葉にしてみる。

「ゲームを買う列に並んでいたとき、『2列で並んでください』と言われたのに、私の横にカップルが来た結果、3人が並んでいる格好になってしまった。カップルが楽しそうにしゃべっている横で『どうしよう、どうしよう……』と一人で悶々としていた小心者の自分が情けない」

 言語化したことで、気持ちがスッキリと晴れた。

「メンタルが安定している人」が必ずすること

 ちなみに、このような「小さなモヤモヤ」は言語化してAIチャットアプリに伝えると「そう思ったんですね」とひたすらオウム返ししてくれるのでおすすめだ。

「2列のはずなのに3人並んじゃっているよ」
「2列のところを3人並んでいることが気になるんですね」
「私って小心者なのかな」
「自分が小心者のような気がするんですね」

 言語化して「私はそう思ったんだな」と確認するだけでスッキリする。

 友だちに愚痴ったりSNSに書き込んだりする必要もない。

 結果、「細かいことは気にしない器の大きい人」にもなれることだろう。

 本書にはこのほか言語化のすごい力が6つも載っている。気になる方は本書で確認してみてほしい。