小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「自分の未来を変えられる人の特徴」について、ライターの柴田賢三氏にご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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突然、尻を襲った痛み
「痛み」を言語化するのは意外に難しい。
私は以前、お尻が痛くて悩んだ時期がありました。痔ではなく、尾てい骨のあたりに痛みがあり、長時間座っていると我慢ができなくなるのです。
何人もの医者にかかりましたが、どこに行ってもレントゲンを撮って「骨には異常がない」と言われ、湿布を出されて「様子を見ましょう」。
「なんとなく痛い」では伝わらない
そもそも、「どんな風に痛みますか?」と聞かれても、「お尻全体に鈍痛? みたいな感じです」としか答えることができず、いつも結論は「様子を見ましょう」でした。
ある日、友人たちの会合に、大病院のドクターが参加していて、私の症状を親身になって聞いてくれました。
たまたま彼は、私のように「診断がつかない体の不調」に対し、長時間のヒアリングを実施。
原因を推測しながら治療方法を探る医療活動をしていたのです。
酒場だったので、治療には関係なさそうな雑談や冗談も交えて深酒。
最後は、痛みも忘れて楽しく飲んで帰宅しました。
名医が見ていたもの
すると翌日、ドクターから連絡がありました。
「昨日の会話の中に、気になるポイントがありました。一度、病院にいらしてください」
彼が勤務する大病院でCTを撮った結果、尾てい骨に「過去に細かい骨折を繰り返した跡がある」ことが判明。
いわゆる「古傷」のようなもので、やはりここが原因ではないかと診断され、数カ月をかけて治療したところ、痛みがウソのようになくなったのです。
自分を「引いた目線」で見る
『小学生でもできる言語化』という本には、サッカーをやっている子どもに対して、こう呼びかける一文があります。
――『小学生でもできる言語化』より
著者で作家の田丸雅智氏は、「日頃から自分自身のことを引いた目線で言語化する癖をつけておく」ことも重要だと説いています。
言語化で、「自分の未来」をつくる
私の場合、お尻の痛みを正しく言語化できず、医者に漠然とした症状を伝えるだけで我慢していた結果、何年も痛みと付き合うことになりました。
そんな私を、大病院のドクターは「引いた目線」で分析。
酒場の雑談から、私が学生時代にやっていた激しいスポーツの後遺症を疑い、その話を深掘りして、原因を突き止めてくれたのです。
この本で田丸氏は、言語化が上達すると「自分の未来をつくれるようになる」とも書いています。
私はドクターのサポートによって無意識に「自分の痛みの言語化」に成功し、お尻が痛くない未来を手に入れることができたというわけです。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)









