朝、目覚めた瞬間に慌ただしく動き出していませんか? 実はその何気ない行動が、血圧の乱高下を招き、血管や脳に大きな負担をかけているかもしれません。睡眠中に滞った血液をスムーズに巡らせ、突然死や脳のトラブルを防ぐために明日からできる簡単な「朝の習慣」をご紹介します。
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。

【脳の専門医が警告】「まさか毎朝やってた…」突然死を招くかもしれない布団の中のNG習慣・ワースト1Photo: Adobe Stock

睡眠中に起こる「血流の滞留」とは?

朝の目覚めは清々しいものですが、実は布団の中には私たちの健康を脅かす見過ごせないリスクが潜んでいます。目覚めてすぐに慌ただしく動き出す習慣は、血管や脳に大きな負担をかけているかもしれません。そこで、朝の血圧の乱高下を防ぎ、脳と体を守るための画期的なノウハウをご紹介します。

私たちが日中活動しているときは、ふくらはぎなどの筋肉が動くことで「筋ポンプ作用」が働き、重力に逆らって血液を心臓へと押し戻しています。しかし、問題になるのは夜間の睡眠中です。

問題は、私たちが寝ている間です。体はほとんど動かず、この筋ポンプは「休止状態」にあります。下半身には、心臓への帰りを待つ血液が静かに滞留しているのです。この「準備不足」の状態でいきなり起き上がると、どうなるでしょうか?
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

突然死や脳卒中のリスクを高める原因

睡眠中、体は完全にリラックスしているため、筋肉のポンプ機能は休止状態に入ります。そのため、下半身にはたくさんの血液が滞留しているのです。

この状態で目覚めた直後にガバッと起き上がってしまうと、体は急激な変化に対応しきれなくなります。

心臓は十分な血液を受けとれず、脳へ送る血液も不足します。身体は慌てて血圧を上げようとしますが、その調整が追いつかず、血圧は危険な乱高下を起こしてしまうのです。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

この急激な血圧の変動や脳への血流不足は、立ちくらみだけでなく、血管や心臓に大きなストレスを与え、突然死脳卒中のリスクを高める原因となります。

誰でも今すぐ実践できる「モゾモゾ運動」

こうした朝の危険なリスクをスマートに回避するためには、起き上がる前のひと工夫が極めて重要です。そこでぜひ取り入れたいのが、専門医が提唱する簡単なウォーミングアップです。

こうした起床時のリスクを回避する、極めて有効かつ簡単な方法があります。それが、私が提唱する「モゾモゾ運動」です。やり方は簡単です。起き上がる前に、寝床のなかで手足を数十秒から数分間、ただモゾモゾと動かすだけ。このわずかな動きが、眠っていた筋肉を目覚めさせ、筋ポンプを再起動させます。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

わざわざ起き上がってハードな運動をする必要はありません。布団の中で手足を動かしたり、指をグーパーさせたりするだけで十分です。

滞留していた血液が、このウォーミングアップによって穏やかに心臓へ還流しはじめるのです。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

この「モゾモゾ運動」を行うことで、休止していた筋ポンプがスムーズに再起動し、下半身に滞っていた血液が穏やかに心臓や脳へと戻っていきます。血圧の急激な乱高下を防ぎ、安全に一日のスタートを切ることができるのです。

明日からの朝は、目覚ましが鳴ったらすぐに起き上がるのではなく、まずは布団の中で手足を動かす「モゾモゾ運動」を数分間試してみましょう。この小さな習慣の積み重ねが、あなたの大切な脳と血管を守り、100歳までイキイキと暮らすための確かな土台となります。

ちょっとした筋肉の伸縮を意識するだけで、脳への血流が改善され、日々のパフォーマンスや健康寿命の延伸に大きくつながります。毎日の習慣に、ぜひ取り入れてみてください。