暑い日、涼しい室内と炎天下の屋外を行き来する際、私たちの体は10℃以上の激しい温度差にさらされています。この急激な変化は冬場と同様に血管を収縮・拡張させ、血圧の乱高下を引き起こす原因に。単なる夏バテと見過ごしがちな頭痛やめまいから身を守り、脳と心臓への負担を軽減するための具体的な対策をご紹介します。
※本稿は『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。

【脳の専門医が警告】暑い日にも起こる「ヒートショック」のリスク・ワースト1Photo: Adobe Stock

暑さの落とし穴! 冷房と猛暑がもたらす激しい温度差

秋になっても暑さが続くと、私たちは涼しい室内へ逃げ込みたくなります。しかし、そこには私たちの健康を脅かす意外な落とし穴が潜んでいます。

実は「ヒートショック」は冬場だけの現象ではなく、暑い日にも大きなリスクとなっているのです。

【夏場の落とし穴:冷房と猛暑の「温度差」】
近年、猛暑の影響で、夏場でもヒートショックが問題になっています。原因は、冷房が効いた涼しい屋内と、炎天下の暑い屋外との激しい温度差です。

――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

エアコンがしっかりと効いた快適な室内から、暑いの屋外へ出たとき、あるいはその反対の移動時、私たちの体は凄まじい温度変化にさらされます。

この温度差が10℃以上になることも珍しくありません。「夏バテかな?」と感じる頭痛やめまいが、実はヒートショックのサインである可能性もあります。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

10℃以上の温度差は血管の急激な収縮・拡張を促し、血圧の乱高下を引き起こします。単なる夏バテだと思っていた不調が、実は脳や心臓への大きな負担を示すサインであるケースも少なくありません。

今日から実践できる! 暑い日のヒートショック対策

では、暑い日に体と血管を守ためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

【夏場の対策】
◯涼しい屋内から暑い屋外へ出るときは、帽子や日傘、冷却グッズで急激な体温上昇を防ぐ
◯オフィスなどで寒さを感じたとき用に、羽織るものを準備しておく
◯帰宅時、エアコンでいきなり冷やしすぎず、体が慣れてから段階的に温度を下げる
◯喉が渇く前のこまめな水分補給を徹底する

――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

外出時には日傘や冷却グッズを活用して体温の急上昇を防ぎ、室内では羽織るものを一枚用意して冷えすぎを防ぎましょう。また、帰宅後にエアコンで一気に部屋を冷やしすぎず、段階的に調整することも血管を守るコツです。

脱水は血流を滞らせる原因になるため、喉が渇く前のこまめな水分補給も忘れずに心がけましょう。日々のちょっとした温度管理と心がけが、暑い季節も健やかな脳と血管を守るための強力な盾となります。