子どもの言語化力は、生まれつきではなく親の関わり方で大きく変わります。大切なのは「どんな子に育ってほしいか」を決め、そのゴールから毎日の言葉がけを考えること。ゲームを通じて、小学生の子どもが楽しく言語化力を身に付けられると話題の一冊『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)の著者で文章の専門家・山口拓朗氏が言語化できる子を育てる親の習慣を、ベスト5で紹介します。
Photo: Adobe Stock
「どんな子に育ってほしいか」から考える逆算アプローチ
子どもの言語化力を育てたいなら、「どんな子に育ってほしいか」というゴールから逆算するアプローチが有効です。そのゴールに近づくためには、どういう言葉がけをしたらいいのか、子どもからどういう言葉を引き出せばいいのか、すべてが変わります。
①「やってみる」が口ぐせの子にしたいなら
失敗したとき「なんでできないの」ではなく「よくチャレンジしたね」と伝えましょう。子どもは安心して失敗を恐れなくなり、「やってみる!」という言葉が増えていきます。「今日、何か新しいことに挑戦した?」という問いかけも、挑戦する価値を伝え続けるうえで効果的です。
②感情を言葉にできる子にしたいなら
親自身が感情を言語化して聞かせましょう。「今日は嬉しかった」「あの映画、胸がジーンとした」。その姿を見続けることで、子どもは感情表現の仕方を学びます。「今日いちばん嬉しかったことは?」「モヤモヤしたことはあった?」という問いかけも、感情を言語化する練習になります。
③語彙が豊かな子にしたいなら
親が日常会話で意識して多様な言葉を使いましょう。「おいしい」を「コクがある」「さっぱりしている」と言い換えて見せる。「きれい」を「透き通っている」と表現してみる。親の語彙が、子どもの語彙の幅に大きな影響を与えます。「今日食べたもの、一言で表すとどんな味?」といった問いかけも有効です。
④相手の気持ちを想像できる子にしたいなら
絵本や映画のあとに「このキャラクター、どんな気持ちだったと思う?」と聞く習慣をつけましょう。「今日、友達はどんな気持ちだったと思う?」という日常の問いかけも、相手の内側を言葉で想像する力を磨きます。
⑤誰にでも相談できる子にしたいなら
親が「実は相談があるんだけど」と子どもに話しかける習慣を持ちましょう。親が相談する姿を見せることで、子どもは「困ったことは言葉にして人に伝えていい」と学びます。「困っていることがあったら教えてね」という日常の声がけが、子どもに「いざとなれば話せる」という安心感を与えます。
どんな子に育ってほしいか。そのゴールを親が持つことで、日々の関わり方が大きく変わります。その結果、子どもの言語化力は着実に育っていきます。






