ドナルド・トランプ米大統領は12日、米国がホルムズ海峡を完全に掌握していると発言した。しかし、現地の実情は異なる様相を呈している。開戦前は通常、1日130隻以上がホルムズ海峡を通過していた。船舶追跡データによると、11日に通過した船舶はわずか14隻で、このうち11隻はイランが管理するルートを航行した。イランが船舶への攻撃を再開し、海峡開放に向けた合意が頓挫したため、1日の平均通航量は7月が26隻、6月は33隻と低迷が続いた。トランプ氏の主張と現実のギャップは、イラン政府が軍事力をほとんど行使せず、わずか数回のドローン(無人機)やミサイルによる船舶攻撃だけで、同海峡の通航を抑制することに成功した事実を示している。イランは米海軍を打ち負かす必要はない。海運会社や船長、保険会社に対し、イランの指示を無視すれば船が攻撃される可能性があると思い込ませれば十分なのだ。