50歳を過ぎてから、まるで水を得た魚のように新しい交友関係を広げ、面白いビジネスやプロジェクトを次々と立ち上げて人生を満喫している人がいます。その一方で、会社の肩書を失った途端に誰からも声をかけられなくなり、孤独と不満のなかに沈んでいく人もいます。この「人生後半の極端な二極化」はなぜ起こるのでしょうか。書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』の中から、そのメカニズムを紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

50歳から「どんどん人生が楽しくなる人」「みるみる落ちぶれる人」の違いとは?Photo: Adobe Stock

周囲はなぜ「助けてあげたくなる」のか?

 人間は誰しも、愚痴や不満ばかりを口にする人からは距離を置きたいと思うものです。

 逆に、自分の利益や保身を忘れ、自らの「存在理由」に純粋に情熱を傾けて目を輝かせている人を見ると、無意識のうちに「この人を応援したい」「何か手伝えることはないか」と心が動かされます。

 幸運やチャンスは、決して天からランダムに降ってくるのではありません。

 あなたの発する「情熱のエネルギー」に惹きつけられた『他者』が、あなたの元へと運んでくるのです

世界の果てのカフェ』という本では、自分のやりたいことに真摯に取り組んでいる人のもとに、不思議と協力者や幸運なチャンスが集まってくる現象を、明確な伝達理論として説明しています。

 自分がやりたいことを周囲に発信し、真剣に取り組んでいる姿を見せること。

 それ自体が、強力な幸運の磁石となるのです。

「自分の存在理由に沿って生きている人は、その情熱を周りの人に語り、実際に行動を起こしている。それを見た人は、その熱意に感染し、自然と協力を申し出たくなるものよ。一人の協力者が現れると、そこから次の協力者へと繋がっていく。まるで、情報が爆発的に広がる指数関数のように、チャンスと幸運があなたの元へ引き寄せられていくのよ」
――『世界の果てのカフェ』より

1人が10人, 10人が100人に広がる伝達スピード

 もしあなたが、自分のやりたいことを10人に熱く語ったとします。

 そのうちの何人かが共感し、さらに自分の知り合いに紹介してくれます。

 その10人がそれぞれさらに10人に伝えることで、あっという間に100人、1000人のネットワークへあなたの情熱が届き、信じられないようなビジネスチャンスや幸運な出会いが生まれます。

 これが「指数関数の理論」の実態です

 50歳から人生がみるみる落ちぶれていく人は、会社という狭い枠のなかで人脈を閉じ、自分の保身ばかりを考えて周囲への発信を怠っています。

 逆に、人生がどんどん楽しくなる人は、自らの存在理由をオープンに語り、他者を巻き込んでチャンスを自ら創り出しているのです。

 幸運とは、情熱的な実践者にのみ与えられる科学的な結果なのです。

「あなたが自分のやりたいことを真剣にやっていれば、それを見た人が『これを手伝える人を知っているよ』と声をかけてくれる。情熱の表明は、協力者を呼び寄せる指数関数の最初のスイッチなのよ。黙っていては、誰もあなたを助けることはできないわ」
――『世界の果てのカフェ』より

 あなたが今一番興味を持っていること、将来やってみたいと思っていることを、恥ずかしがらずに親しい友人やSNSで言葉にして発信してみましょう。

 完璧な計画である必要はありません。

「今、これに興味があって勉強を始めた」というリアルな熱量を発信するだけで、指数関数のスイッチが入り、驚くような情報や協力者があなたの元へ舞い込み始めます。