ここにきて米国株式市場でS&P500が過去最高値を更新したが、日経平均は乱高下している。
こんなとき、「貯金」か「投資」か、何を軸に判断したらいいのか? そこでライターの米多寿樹氏が「貯金と投資の名著」を厳選。「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』のエッセンスを特別配信する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

「投資、いつやるか? 今でしょ」が一生できない人の末路・ワースト1Photo: Adobe Stock

シンプルさという美点

職場での会話や友人との雑談で投資の話題になると、
「やったほうがよさそうなのはわかっているけど、なんとなく動き出せない」
という人が必ずいる。

かくいう自分もそうだった。
その物言いをもう少し深堀りすると、
「めんどくさい」
「とにかく新しいことを始めるのがダルい」
といった理由に加え、
「いつ始めるのがベストのタイミングなのかわからない」
という言葉が出る割合が高い気がする。
「いつが買いどきなのかわからない。最適なタイミングを見計らって始めたい」と。

『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』という本の美点は、とにかく結論が「シンプル」なことだ。

これは「考えが浅い」とか、「勢い任せ」とか、そういうことではない。
経営者でありデータサイエンティストでもある著者の深い思考と経験から導き出された結論を、信頼性の高いデータを根拠に導き出している。
そして、その結論に至る筋道も明快なのだ。

「いつから投資すべきか?」
という疑問にも、こうしたシンプルな議論が展開されている。ご紹介しよう。

「いつから投資すべきか?」

「いつから投資すべきか?」という疑問に答えるうえで、まず筆者が引いてくるのが、競走馬の話題と幼児死亡率の話題だ。

詳しくは本書を実際に参照してほしいが、血統重視で語られてきた優秀な競走馬の見分け方に、そうしたものとは一切関係がない、ある臓器に関する分析だけを用いて成功したアナリスト。国の発展を理解するための指標として、インフラの整備などさまざまな事情を一気に見渡せるデータとなる幼児死亡率を参照する公衆衛生学者。
こうした人々の営為を前提に、何か物事を判断するうえでの決定的な情報というものがこの世にあることを『JUST KEEP BUYING』の著者は示す。

投資におけるそれは、

ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇している!
――『JUST KEEP BUYING』より

……ということだ。

そして、このシンプルな情報から考えると、
「いつ買うか」という迷いはありえない。
答えは「今」しかないのだ。

始めようと思っているなら、即始める。
もちろん、これまでの記事でも書いてきたように、投資を始めるための資金など態勢が整っていないなら話は別。だが、始められるだけの準備があるなら、始めどきは今しかない。
細かい乱高下など気にする必要はないのだ。
いつかどこかのタイミングで、確実に今よりも上昇する。長期的には。

これを腹落ちできない人は一生投資の道に進めない。
ただ、それも人生。人生いろいろあっていいのかもしれない。
だが、たった一度の人生。
それぞれの人生を終える前に本書を一読してから判断することをおすすめしたい。