「自分が何をやってもダメだ」と、いつも自分を責めてしまうあなたへ――自信が持てず、生きづらさを抱えているかもしれませんが、実は周囲からはまったく違う姿で見えていることをご存じでしょうか? 20年で1万人以上を診てきた精神科医が、豊富な臨床経験から紐解く「自己肯定感が低い人」の真の姿。いつも謙虚で頑張りすぎてしまうあなたに、そっと届けたい言葉があります。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
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自己肯定感が低い人ほど素敵な人が多い?
今日は、「自己肯定感が低い人ほど、実は素敵な人が多い」というテーマでお届けしたいと思います。
私がX(旧Twitter)で「自己肯定感が低い人、好きよ。なぜかというと、謙虚で頑張り屋さんで、素敵な人が多いから」といった内容のポストをしたところ、大変大きな反響を呼びました。
「よくわかります」「その言葉に救われました」といった共感の声が多く寄せられた一方で、一部の方からは「そんなことはない」「どうしてそう言えるのか解説してほしい」といったご意見もありました。そこで、あの言葉だけでは少し言葉足らずだった部分を補足し、皆さんへのアンサーとしてお話ししようと思います。
自己肯定感が低い人が「素敵な人」である理由
そもそも自己肯定感が低い人というのは、自分のことを否定的に見ているわけですよね。「自分が何をやってもダメだ」「自信が持てない」という思いがベースにあるからこそ、必死に頑張りすぎてしまうのです。
そして、どんなに頑張っていろんな成果を出したとしても、決して調子に乗りません。「上には上がいる」「これだけ頑張ったのに、私はこれしかできない」と、常に自分を否定的に見る癖がついているため、傲慢になることがないのです。
常に自信がないからこそ謙虚になり、人に対しても遠慮がちになります。誰かから頼みごとをされると、「自己肯定感が低くて役に立たない私のような人間でも、お願いをしてくれたのだから」と断れなくなってしまうような、本当に「いい人」なのです。さらに、自己否定的になっている分、それをなんとかしようと埋め合わせて頑張るため、結果的に優秀な方が多いのも特徴です。
本人にとっては「生きづらい」というジレンマ
では、なぜ「自己肯定感が低い」という言葉にネガティブなイメージがあるのでしょうか? それは単純に、ご本人が生きづらいからです。
他人を優先しすぎてしまう、いつまで経っても自信が持てない、自分は恵まれていないと感じてしまう。そうした人生を歩んでしまうため、本人にとっては非常にしんどい状態なのです。
本当はとても素敵なのに、自分自身ではその魅力に気づけず、くよくよと自分を追い込んでいる。私はそういう人たちを見るたびに、「なんとかしてあげたい」「どうすれば自信を持ってもらえるだろうか」と考えてきました。その結果たどり着いたのが、「純粋にそういう素敵な人が多いから、私は好きだよ」と真っ直ぐに伝えることだったのです。



