「休んだ気がしない」と嘆く人が知らない、脳を一瞬で癒やす「最強の薬」の正体
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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「何もしない」こそ最強の薬!
心の余裕を作る「積極的なサボり方」
今日のテーマは「何もしないが最強の薬」というお話をしたいと思います。皆さんは、心に余裕を作るためにどのようなことをされていますか?
休む、ゴロゴロする、あるいは娯楽を楽しむなど、いろいろな方法があると思います。どれも素晴らしいことですが、今日はあえて「何もしないこと」が、心を癒すための最強のサボり方であるとお伝えしたいのです。
もちろん、「何もしない時間が苦手」「楽しめない」「逆に不安になる」という方もいらっしゃるでしょう。今日はそういった方へのヒントも含めてお話ししていきます。
なぜ「何もしない時間」が必要なのか
人間の脳は常に動いています。いろいろな作業をしているわけですが、使いすぎれば当然コストがかかり、機能が落ちてきます。これが積み重なると、場合によってはうつ病などにつながってしまうこともあります。脳が疲れてくると、次のようなサインが出始めます。
●些細なことが気になってしまう
●イライラしやすくなる
●作業効率が落ちる
●幸福を感じにくくなる
だからこそ、定期的に「頭を使わない時間」を差し込んで、疲れすぎないようにケアしてあげることが、誰にとっても非常に重要なのです。
苦手な人は「時間を決めて」何もしない
そうは言っても、何もしない時間が苦手な人に「丸一日何もしないでください」と言っても、それは苦痛かもしれません。じっとしていると落ち着かない、という性質の方もいらっしゃいます。ここで大きな誤解を解きたいのですが、ポイントは「何もしない時間を決めて作る」ということです。
一日中ぼーっとする必要はありません。「いつからいつまで何もしない」という枠を、自分のスケジュールの中に意図的に作ってあげることが大切なのです。ずっと何かをしていないと気が済まない人は、そのままだと疲れ果ててしまいます。
例えば、「この1時間は何もしないぞ」と決めるだけでも十分です。自分の性格やライフスタイルに合わせて、この「空白の時間」を取り入れてみてください。
私の実践例:夕食後は「活動しない」と決める
私自身、インフルエンサーとしての発信活動や、本の執筆、講演会の準備など、日々やることはたくさんあります。好きなことや得意なことだと、ついつい休みなくダラダラと続けてしまいがちです。だからこそ、私は「活動する時間を制限する」ようにしています。
●夕食後はオフ:夕食の後は基本的に活動しないと決める。
このように「何もしない時間」を意図的に確保することで、夜はしっかりリラックスでき、睡眠の質も上がります。脳が回復するので、翌朝にはまた意欲が湧き、新しいアイデアも自然と溜まっているのです。週末も同様に、基本的には発信業務はお休みにして、パートナーと過ごしたり出かけたりすることに力を使っています。
まずは「通勤時間」から始めてみませんか?
大切なのは、ダラダラ休むことではなく、「積極的に何もしない時間をスケジュールに組み込む」ことです。
人によってはそれが「週に1回の丸一日」かもしれませんし、「1日の中の数時間」かもしれません。あるいは、リゾートでゴロゴロするのが合う人もいれば、観光で歩き回るのがリフレッシュになる人もいるでしょう。自分に合った形を見つけてください。
もし「何から始めたらいいかわからない」という方は、通勤時間の使い方から変えてみてはいかがでしょうか。電車の中で無意識にスマホを見たり、仕事の連絡を返したりしていませんか? そこをあえて「何もしない時間」にしてみる。そこからスタートするだけでも、体の元気や心の楽さが変わってくるのを実感できるはずです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。






