精神科医として1万人以上を診てきた実体験

これは、決しておだてたり、無理やり褒めたりしているわけではありません。私の実体験として、自己肯定感の低い人には本当に素敵な人が多いのです。

私は精神科医として20年ほど臨床の現場に立ってきました。例えば、1日に3人の新しい患者さんを診察し、月に20日間クリニックを開けたとします。すると1ヶ月で60人、1年で約720人の方のお話を伺うことになります。少なく見積もって1年に500人の新患を診たとしても、20年で1万人という計算になります。

1万人もの新しい方の診察をし、さらにお悩み相談などでもたくさんの方のお話を聞いてくると、さまざまなパターンや「こういう方はこういう傾向があるな」ということが、ある程度実感としてわかるようになってきます。

そのような豊富な臨床経験から見ても、「自己肯定感が低い人」の中に、嫌な人はほぼ見たことがありません。

自己肯定感が低いあなたへ伝えたいこと

もちろん、自己肯定感が高いことが悪いわけではありません。自己肯定感が高いほうが本人は楽に生きやすくなるので、基本的にはそれを推奨しています。しかし、自己肯定感が高い人の中には、何事にも自信満々すぎたり、他人にいろいろと要求してきたりするような、少し我が強いキャラクターの方もいらっしゃいます。

それと比べると、自己肯定感が低い人は、素敵な人たちばかりなのです。もしあなたが今、自己肯定感の低さに悩んでいるとしたら、これだけは覚えておいてください。

「あなたは、自分が思っているより素敵な人ですので、どうか安心してください」。