20代の未婚男性のうち、恋人がいる人は23.4%。これに対し、今まで一度も異性と付き合ったことがない人は44.3%――。
リクルートマーケティングパートナーズのブライダル総研が行った調査によって、このような結果が明らかになった。また、同調査によると自らを「草食系」と自認する20代男性も48.1%と半数近く。晩婚化が進む理由のひとつとして言われてきた恋愛への消極性がますます「リアル」になりつつあるように見える。身もふたもない言い方だが、恋人がいない人には、なぜ恋人がいないのだろうか。
調査は首都圏、東海、関西在住の20~49歳までの結婚経験のない男女2352人(男性:1335人、女性1017人)が対象。調査期間は3月18日~19日。調査方法はインターネット。
自己採点は低く、
恋人に求める理想は高い人たち
調査対象者全員に現在の恋人の有無を聞いた調査では、「恋人がいる」と答えた人は27.5%、「現在はいないが異性と付き合ったことはある」が42.9%、「これまで異性と付き合ったことがない」が29.6%だった。男女別で見ると、「恋人がいる」男性は20.6%なのに対し、「恋人がいる」女性は36.6%。本来であれば同程度になるはずのところに男女差が出たのは「一極集中」の状況があるのかも…などと思ってしまう。
年齢・男女別に見て特に印象的なのは冒頭に書いたように、今まで一度も異性と付き合ったことがない20代男性の割合が高いこと。異性と付き合ったことがない20代女性が28.1%なのに対し、20代男性では44.3%だった(20代男性、20代女性の調査対象数はそれぞれ653人、573人)。「自分は『草食系』だと思う」と答えた割合も、40代男性30.2%、30代男性42.2%、20代女性37.5%などに比べ、20代男性は48.1%と最も高かった。
また、今回の調査で、調査対象に見られた特徴は「理想が高い」こと。恋人に求める外見・内面の「理想」の点数が、自分の外見・内面を自己採点した点数よりも軒並み高かった。例えば、20代男性の内面の自己採点は平均で54.4点、外見は50.0点だったが、「何点以上の異性であれば、告白されたら付き合うと思いますか」という問いに20代男性は、内面は70.2点、外見は64.0点と答えている。これはどの年代、性別でも同じ傾向にあり、20代女性の場合は、自己採点内面=56.1点、外見=53.2点、恋人に求める点数内面=75.0点、外見=61.8点だった。