今年も残すところ1ヵ月を切った。ユーキャン新語・流行語大賞のトップテン入りは逃したものの、連載第17回で予言した通りに「年の差婚」が候補語にノミネートされるなど、震災による不安によって未婚者の結婚願望が高まったと言われた1年だった。
まさに激動の1年だっただけに、読者も2011年という年に様々な思いを馳せていることだろう。
そんな折に発表され、話題となっているのが国立社会保障・人口問題研究所の「第14回出生動向基本調査」だ。当連載でも度々引用しているお馴染みの調査だが、この度5年ぶりに最新のデータが公表された。
この調査には、「夫婦調査」と「独身者調査」の2種類があるが、特に注目を浴びたのは「独身者調査」における交際相手の有無を聞いた調査結果だろう。「交際している異性はいない」と答えた人が、男女とも1987年以降でダントツの最高水準となったのだ。
また、「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は9.4%、女性も6.8%いる。1987年の調査では、男女いずれも4.5%ほどだったことを考えれば、驚異的に増加していると言えよう。なぜ、交際相手がいない男女が増えているのだろうか。巷の声を拾ってみた。
「恋愛は面倒くさい」派が急増
異性との交際を望まない男性が3割に?
まずは調査結果から見ていこう。
18歳~34歳の男性のうち、「交際している相手はいない」と答えたのは61.4%、女性は49.5%に上り、1987年以来、最も高い数字となった。さらに、「とくに異性との交際を望んでいない」と回答した男性は27.6%、女性も22.6%いることがわかっている。