ここにきて米国株式市場でS&P500が過去最高値を更新したが、日経平均は乱高下している。
こんなとき、「貯金」か「投資」か、何を軸に判断したらいいのか? そこでライターの米多寿樹氏が「貯金と投資の名著」を厳選。「読むと人生が変わる」「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されているベストセラー『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』のエッセンスを特別配信する。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
Photo: Adobe Stock
売却のベストタイミングとは?
「ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇している」ので、買い続けていればそのうちどこかのタイミングでは必ず利益が出る瞬間がある。
『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』(ダイヤモンド社)が伝える投資哲学は驚くほどシンプルだ。
だが、そのシンプルさが熟考の末に生み出されたものであることを、本書はイヤというほど繰り返し読者に伝えてくれる。
しかし、資産は人生のどこかで売却しなければならないタイミングが来る。
さて、この問題に著者はどう答えるのか。
これもやはり著者はとてもシンプルな原則を立てて、読者に示してくれる。
2 集中投資(または損失)状態から抜け出すため
3 自分の経済的なニーズを満たすため
――『JUST KEEP BUYING』より
1、2は投資のテクニカルな問題だが、3だけは違う。
これは投資の究極の目的にも関わってくる論点だ。
投資は幸せのためにある
富裕層と呼ばれる人たちを見ていると、ときおり「この人たちは何のために投資をしているのだろう?」と思う瞬間がある。
投資のために投資をしているような、まさにマネー“ゲーム”……人生をかけた知的遊戯、ギャンブルとして投資をしているような感覚。
著者はそこからは一線を画す。
――『JUST KEEP BUYING』より
思わず赤面しそうになるくらいのストレートな物言いだ。
だが、このことを忘れている人は多そうだ。
自分は何がしたいのか。どう生きて、どう死んでいきたいのか。
ただ老後を平穏無事に過ごすだけではイヤな人もいれば、穏やかな人生をこそ望む人もいるだろう。
それぞれの価値観に応じて、資産を売却するタイミングを決めればいい。
具体的なタイミングを他人が決めることはできない。アドバイスもできない。最後は自分の心に従うしかない。
そのためには、自分の心に常日頃から問いかけ続けるしかない。
なぜ投資をするのか。それが「なぜ生きるのか?」という問いに繋がっていくような、そんな場面はどうしてもある。投資についての考えを深めながら、人生について考えさせられる。
本書の魅力はそんなところにもある。








