大事なプレゼンや商談の直前、緊張や焦りでパフォーマンスが出せないことはありませんか? 実は特別なトレーニングをしなくても、短時間の「ある習慣」で心身を即座にリセットできます。『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』をベースに、大事な仕事や対話の前に自律神経を整え、心をニュートラルに戻す超手軽なセルフケア術を解説します。

「本番直前の緊張」が吹き飛ぶリセット術・ベスト1Photo: Adobe Stock

【大事な仕事・対話の前に】
特別な準備は不要!緊張とイライラを即リセットする「無理のない整え方」

プレッシャーのかかるプレゼンや難航しそうな商談、部下との重要な面談など、仕事で最高のパフォーマンスを発揮したい場面は日常的に訪れます。しかし、心が波立っていたり身体が緊張で硬くなっていたりすると、冷静な判断やしなやかなコミュニケーションは望めません

成果を出すビジネスパーソンほど、本番前に「心身を整える習慣」を持っています。ただし、それは決して特別なトレーニングである必要はありません。

呼吸とストレッチで自律神経を短時間でリセット

心身を整えるとなると、大掛かりな運動や本格的なマインドフルネスを想像しがちですが、もっと身近で簡単なアプローチで十分な効果が得られます。

鶴太郎さんのようにヨガや瞑想をするのも効果的ですが、そこまでハードルが高いことをしなくても大丈夫。たとえば、深い呼吸とともにストレッチするだけでも十分です。簡単な方法は、口からゆっくり息を吐きながら、気になる筋肉をやさしく伸ばす。心地よいポーズで20~30秒キープし、ゆったりとした呼吸を続けましょう。これだけでも交感神経の高ぶりが抑えられ、副交感神経が優位になってリラックス状態へと導かれます。
――『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』より

緊張やストレスを感じているとき、人間の身体は交感神経が過剰に優位になり、呼吸が浅く肩に力が入った状態になります。この状態のまま対話や交渉に臨むと、相手の言葉を過剰に攻撃的に捉えてしまったり、視野が狭くなって適切な言葉が出てこなかったりします

会議の直前やデスクでもできる「20~30秒のストレッチと深い吐息」は、自律神経を整え、心をニュートラルに戻す最も手軽で強力なセルフケア技術です。

「自分にしっくりくる習慣」のレパートリーを持つ

日常的にコンディションを維持し、いざという時に立ち直るためには、自分に合った「リフレッシュの手札」をいくつか用意しておくことが有効です。

他にも、たとえば出勤前に少し早起きして公園や河川敷を散歩してみる。仕事終わりにサウナに立ち寄る。家でアロマを焚いて半身浴を楽しむ――そんな自分にしっくりくる「心身の整え方」を見つけておくと、いざというときの助けになります。
――『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』より

人によって「何に心地よさを感じるか」は異なります。散歩による適度な運動、サウナでの温冷交互浴、アロマや入浴による五感のリラックスなど、選択肢は多岐にわたります。大切なのは、「これを行えば自分のコンディションが戻る」という確固たる習慣を日頃から把握しておくことです。

自分の状態を自分でコントロールできることこそ、ビジネスパーソンとしての真の強さです。大きなプレッシャーに直面したときや、大切なコミュニケーションを成功させたいとき、まずは自分自身を労わり、ニュートラルな状態に整えることから始めてみましょう