「朝から晩までタスクを片付けているのに、自分のやりたいことが進まない」「毎日がメールやチャットの返信、緊急の対応だけで過ぎ去っていく」。このように、常に時間に追われ、精神をすり減らしているミドル層は少なくない。私たちが日々の激務で感じている時間不足の正体は、単なる「タスクの量の多さ」ではない。他人の都合に反応し、自分の大切な活動のために力を残せていないという「時間投資のミス」にある。時間という最も貴重な資産をどう管理し、自分の人生に投資すべきか。書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』と話題の一冊から、相談者に響いた名言について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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足をばたつかせて泳いでいないか?
私たちは毎日、上司や顧客からの要求、絶え間なく届く通知、自分には関係のない職場の雑音など、無数の「他人の都合」に晒されている。
それらにいちいち全力で対応し、反発して泳ごうとするからこそ、エネルギーが激しく消耗するのだ。
ハワイ沖でアオウミガメと泳いだ経験を持つカフェのウェイトレス・ケイシー。
彼女は、カメが向かってくる波には身を任せて浮き、後ろから押す波が来たときだけヒレを動かして効率的に前進する姿から、時間とエネルギーの配分について重大な悟りを得たという。
――『世界の果てのカフェ』より
人生の価値を高める「波」
主人公のジョンは、仮に毎日たった20分間、どうでもいい迷惑メールや通知を眺めるだけで一生を終えた場合、大学卒業から78歳までの間で通算「人生の1年以上」を無駄に捨てる計算になることに気づき、深いショックを受けた。
私たちが時間に追われる最大の理由は、前から迫ってくる他人からの要件や雑音に全力で抵抗し、足をばたつかせて体力を使い果たしているからだ。
だからこそ、自分の成長やキャリアの準備といった「背後から押してくれる波」が来たときに、ヒレを大きく動かす体力が残っていない。
今日から不要な波をただ浮かんでやり過ごし、自分のための「追い波」にエネルギーを注ぎ込もう。




