30代までは順調に評価され、年収も上がってきたビジネスパーソン。しかし40代に入った途端、昇給が止まり、評価が頭打ちになる人が多くいます。その原因は、年齢とともに「現実の不足」から目を逸らし、客観的な数値と向き合うことを避ける姿勢にあります。人間の行動原理と現実のギャップを正しく認識できなければ、40代での成長は終了します。この記事では、書籍『リーダーの仮面』をベースに、全ビジネスパーソンに必須のマネジメント思考を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

40代で「給料が上がらなくなる人」が、無意識に逃げていることとは?Photo: Adobe Stock

「がんばっている感」という痛さ

 40代になり、給料が上がらなくなる人に共通する致命的な勘違いがあります。

 それは、評価を「自分の頑張り(プロセス)」で勝ち取ろうとすることです。

「毎日遅くまで残業して会社に貢献している」
「誰よりも真面目に仕事に取り組んでいる」

 そうやって「頑張っている自分」をアピールし、会社や上司からの評価を期待します。

 しかし、市場や組織が評価するのは、あなたの努力の量ではありません。

「明確にどれだけの成果を数字で出したか」という客観的な結果だけです。

 40代にもなってプロセスの評価に逃げ込む姿勢こそが、給料が上がらない最大の理由です。

「客観的に自分を見ろ」というアドバイスがあります。
このアドバイスが過去に何千、何万回と言われてきたことでしょう。
しかし、そんな簡単に、「自分に足りていない部分」は見えないものです。
ただ、世の中には、それを可能にするものがあります。それが、「数字」です。
いかなるときも、「感情」を脇に置き、「数字」で考えられること。
それがまさに、「客観的に自分を見る」ということです。
――『数値化の鬼』より

数字というモノサシ

 年齢を重ねると、自分の能力の不足を直視することが怖くなります。

「自分の営業成績は目標の60%しかいっていない」
「自分の作業スピードは若手の半分しかない」

 こうした現実の数字(モノサシ)を見つめることは、無駄に肥大化した自尊心を傷つける痛みを伴うからです。

 そのため、給料が上がらない40代は、客観的な数字から目を背けます。

「数字に表れない部分でチームを支えている」などと曖昧な言い訳(自己欺瞞)に逃げ込みます。

 不足を数字で直視しない限り、行動の改善は永遠にスタートしません。

「不足の数値」を直視せよ

 40代から再び給料を上げ、市場価値を高める方法はたった一つです。

 数値化の鬼となり、自分の不足を数字でそのまま受け入れる素直さを持つことです。

「今月の目標に対して自分は何件足りていないのか」
「その不足を埋めるために、今日から行動量を何倍に増やすべきか」

 感情を一切排し、客観的なデータとして自分の結果を突きつけます。

 リーダーの仮面の思考に基づき、会社が求める数字の結果だけにフォーカスして不足を埋めること。

 現実から逃げずに数字と向き合い続ける人だけが、40代以降も給料を伸ばし続けることができるのです。