「こんなに会社に貢献しているのに評価されない」「上司は自分の努力を見てくれていない」。そんな不満を抱え、愚痴をこぼすビジネスパーソンが多くいる。しかし、会社から評価されない人には、自ら評価を落とす致命的な「口癖」が存在します。組織の評価構造と自己欺瞞のメカニズムを理解しなければ、一生、不満を抱えたまま終わります。この記事では、書籍『リーダーの仮面』のエッセンスをもとに、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

会社から全く評価されない人の口癖・ワースト1Photo: Adobe Stock

「頑張りました」という自己欺瞞

 評価面談や進捗報告の場で、評価されない社員が必ず口にするワースト1の言葉があります。

「結果は出ませんでしたが、夜遅くまで一生懸命頑張りました」
「数字には表れていませんが、プロセスでは貢献しました」

 自分の目標未達を隠すために、努力や意欲を免罪符として差し出す言動です。

 本人は「一生懸命さ」を評価してほしいと願っています。

 しかし、組織においてプロセスや頑張りをアピールすることは、完全な「自己欺瞞(自分への言い訳)」にすぎません。

 会社という利益追求の集団において、未達の結果をプロセスの言い訳で上書きすることは不可能なのです。

「結果は出ていませんが、こんなに頑張っています」「数字以外の部分で貢献しました」という言い訳は、自己欺瞞にすぎません。
自分の不足から目を逸らし、曖昧な言葉で正当化するクセがついた人は、絶対に成長しません。
評価者から評価されるのは、感情やプロセスではなく、明確に数値化された結果だけです。
――『数値化の鬼』より

プロセスの評価が成長を止める

 プロセスでの評価を求める社員は、自分に都合のいい「頑張った感」に浸り、不足を直視しようとしません。

「自分は残業したから偉い」
「資料作りに時間をかけたから評価されるべきだ」

 そうやって自己評価を肥大化させ、実際の低評価を下す上司や会社に対して「見る目がない」と不満を募らせます。

 しかし、評価権を持つのは上司であり、評価の基準は「数値化された結果」だけです。

 プロセスのアピールに逃げるクセがついた人間は、自分の行動のどこに不備があったのかを検証しなくなるため、絶対に成長できません。

「数値化された結果」で勝負せよ

 会社から正当に評価され、給料を上げていくためのルールは極めてシンプルです。

「結果は出ませんでした。私の不足です」と素直に認め、数値化された結果だけで勝負することです。

「今月の契約数は何件だったか」
「期限内に提出できたか」

 曖昧な言葉を一切排除し、事実としての数字だけを上司に差し出します。

 リーダーの仮面の教え通り、プロセス管理を一切捨て、結果の数値だけで評価を受ける潔さを持つこと。

 言い訳を完全に封印した人だけが、上司からの絶対的な信頼と高い評価を獲得できるのです。