がんばっているのに、なかなか結果が出ないと、「このまま続けて意味があるのか」「自分には向いていないのではないか」と迷ってしまう。結果が見えない時期ほど、続けるべきか、やめるべきかの判断は難しい。『仕事・人間関係で損する人、得する人』の著者・伊庭正康氏に、成果が見えないときの手応えのつくり方と、続けるかどうかの判断基準を聞いた。(構成/照宮遼子、ダイヤモンド社書籍編集局)
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1:結果が出る前の「小さな成長」に目を向ける
――がんばっているのになかなか結果が出ないと、不安になります。そんなとき、何を指針にすればいいのでしょうか。
伊庭正康(以下、伊庭):たしかに目に見える結果が出ない時期は不安になりますよね。ただ、私は成果がすぐに出ないのは当たり前だと考えています。だからこそ、大切なのは「目標」を持って行動することです。
――「目標」とは具体的にはどんなものでしょうか?
伊庭:「2つの目標」を持ちます。1つは、結果として何を実現したいかという「成果目標」。もう1つは、そこへ向かう中で何を身につけたいかという「学習目標」です。
――結果だけでなく、そこに至るまでの成長にも目を向けるということですね。
伊庭:そうです。成果が出るまでには、時間がかかることもあります。1年、2年と続けて、3年目でようやく形になることも珍しくありません。
でも、その間に何も変わっていないわけではありません。調べたり、試したり、改善を重ねたりするうちに、できることが増え、わからなかったことがわかるようになる。
結果がまだ出ていなくても、そうした「小さな成長」が手応えになるんです。
――「小さな成長」に目を向けることが大切なんですね。
伊庭:結果だけを待っていると、しんどくなりますよね。それよりも、試しては直す過程そのものを面白がれるかどうかが大切です。
すぐに成果につながらなくても、「今日はこれがわかった!」と思えることがあれば、それが続ける手応えになります。その積み重ねが、次の工夫にもつながっていきます。
「目的」があれば、数字に振り回されない
――伊庭さん自身にも、なかなか結果が出なかった経験はありますか。
伊庭:YouTubeを始めたときは、最初の数か月はほとんど伸びませんでした。その間、伸びているチャンネルを研究して、自分でもいろいろ試したりしました。そうしているうちに、「これは自分にもできる」「これは難しい」と少しずつ分かってきたんです。
――YouTubeでは、どんなことを目標にしていたのでしょうか。
伊庭:私の場合は、再生回数を増やすこと自体が目的ではなく、動画をきっかけに研修の依頼が来たり、出版の話につながったりすることのほうが大事だったんです。だから、数字だけで成果を判断していたわけではありません。
2:なかなか結果が出ないときは、やり方を変えてみる
――結果が出ない時期は、どのように試行錯誤していけばいいのでしょうか。
伊庭:時間や手間をかけても、なかなか結果につながらないと分かってきたときは、別の方法に切り替えることも大切です。
大事なのは、「1つのやり方にこだわることではなく、目指す結果に近づくこと」です。今の方法では難しいと分かったら、別の方法に切り替える判断が必要になってきます。



