
「私なら併売している先代のディーゼルを選びたい」前回の試乗記で、新型CX-5の乗り心地を絶賛したフェルさん。しかし、アクセルを踏んだ瞬間の「ラバー感」が惜しい。なぜディーゼルをやめたのか……新型CX-5の試乗で抱いた不満を開発者の山口主査にぶつけてみました。ディーゼルをやめた本当の理由とは?そして明かされた販売台数は、フェルさんの厳しい評価とは大きく乖離した数字で……。なお今回も、ヨタ話は本編のあとに掲載しています。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
乗り心地は上級車並み、なのに加速がついてこない
今週から、マツダの新型CX-5の開発者インタビューをお届けする。
前号の試乗記では、乗り心地を「もはや高級車の領域」と称賛した一方で、パワートレインについてはいささか厳しい書き方をした。車体の仕上がりが素晴らしいだけに、アクセルを踏み込んだ際の「ラバー感」が何とも惜しいのである。この車体に、先代のディーゼルの力強さがあったらな……と。
その疑問を、開発を率いた山口主査に直接ぶつけてみた。
マツダ クルマ開発本部 主査 山口浩一郎さん Photo by AD Takahashi
フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):新型CX-5をたっぷり試乗させていただきました。首都高を周回し、小淵沢のゴルフ場へも乗っていきました。乗り心地は本当に素晴らしい。一つ二つ上のクラスのクルマに乗っているような上質さを感じました。
一方でエンジンとATの印象は正反対。踏むと音ばかり先行して、加速がついてこない。最初はCVTなのかと思ったほどです。車体と足回りがいいだけに、この落差が惜しくてなりません。先代のCX-5はディーゼルが圧倒的に売れていたはずです。なぜディーゼルをやめてしまったのでしょう?まずはそこからお聞かせください。







