あなたは「ドパガキ」ですか? 映画鑑賞や読書には耐えられないが、ショート動画なら延々と見れてしまう。そんな「ドパガキ」状態に陥っていないだろうか。手軽な刺激依存から抜け出そうと「ただ我慢する」スマホ断ちを試みても、挫折を繰り返してしまうのには明確な理由がある。本記事では、『ドーパミン断ち』をもとに、「自分がドパガキだと思ったら、まずやって欲しいこと」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

自分が「ドパガキ」だと思ったら、まずやって欲しいこと・ベスト1Photo:Adobe Stock

あなたは、「ドパガキ」ですか?

「朝起きて、無意識のうちにスマホを手にしてSNSをチェックしている」
「数分の空き時間があると、無制限にショート動画をスワイプしてしまう」

 ネット上では、ドーパミンの虜になっている状態を、自虐を込めて「ドパガキ」と呼ぶことがある。

 もしかすると、「ドパガキ」に当たる人は、この記事もここまで読めていないかもしれない。

スマホ断ちをしようとして失敗した話

 私も、自分がドーパミン中毒になっていると気づいたとき、ただひたすら「我慢」しようと試みた。

「スマホを遠くに置こう」
「画面を見ないようにじっと耐えよう」

 だが、頭の中は「通知がきてるかも」「タイムラインが見たい」という強烈な焦燥感でいっぱいになる。

 そして結局、耐えきれなくなってスマホに手を伸ばしてしまうのだった。

 なぜ、こんなにも続かないのだろうか?

脳の感度を取り戻す秘訣

『ドーパミン断ち』には、脳内で起きている驚きのメカニズムについて書かれたページがある。

「今ここ」の化学物質によってもたらされる快楽は、ドーパミン活動を低下させ、感受性の回復促進に役立つのだ。
ドーパミン断ちには、渇望を招かずに大きな快楽を生み出す「今ここ」系の刺激を意図的に伴わせる必要がある。

――『ドーパミン断ち』より

 脳内物質であるドーパミンは、「未来への期待」や「まだ手にしていない次の刺激」を追い求めるときに分泌される。

 ネットやSNSは、この「次の刺激」を無限に与えてくれる。
 そのため、脳は常にドーパミンが暴走し、やがて刺激に対する感度が麻痺してしまうのだ。

自分が「ドパガキ」だと思ったら、まずやって欲しいこと・ベスト1

 自分が「ドパガキ」だと思ったら、まずやって欲しいこと・ベスト1は、「五感をフルに使って『今ここ』の体験をじっくり味わうこと」だ。

 以下のように、「今この瞬間」を精一杯楽しもう。

・温かいお茶やコーヒーを入れて飲む
・外の空気を吸いながら、足の裏の感覚や肌に当たる風を感じて散歩する
・温かいお湯につかり、体の筋肉がほぐれていく感覚をじっくり味わう
・家族や友人、ペットと触れ合い、対話を楽しむ

 画面の向こうではなく、「いま自分の体が感じている現実の感覚」に意識を向けよう。
「今ここ」の体験こそが、ドーパミンの激しい渇望を静め、脳に心からの安らぎを与えてくれる。