体調管理はビジネスパーソンにとって重要な要素です。「体調が整っていなければ、いい仕事ができない」。しかし、頭ではそう思っていても、なかなか実践できないのが現実です。私たちは、どのようにして体調を管理し、仕事のパフォーマンスを上げていけばいいのでしょうか。本記事では、リクルートやマッキンゼーで活躍し、現在は、国内トップクラスの不動産エージェント企業の創業者として活躍している江口亮介氏の著書『野性の仕事術 泥臭さと合理性を両立するための全知見』より、その秘訣を特別に一部抜粋・編集し、お届けします。

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この記事でわかること
・体調管理と仕事のパフォーマンスの関係性
・リクルート、マッキンゼー出身の経営者は体調管理をどう考えているか

「本気なら風邪をひかない」に見える本質

「本気なら風邪をひかない」。ここ10年で強烈に成長したオープンハウスの創業者・荒井正昭氏の社員向けの言葉として紹介されたこの鉄則は、強いフレーズゆえに賛否を呼んだ。

 もちろん、本当に体調が悪いときはしっかりと休みを取るべきだが、私はこの言葉を“根性論”だと切り捨ててしまうのも早計だと考える。なぜなら、ビジネスパーソンにとって大事な2つの本質である「自己管理の徹底」「ストレスや環境を自分で最適化する力」を突いているからだ。

 両方を(本気で)磨けば、たしかに病欠リスクは大幅に下がり、結果として“風邪をひきにくい人”になるのは統計的にも正しくなる。それぞれ見ていこう。

体調の“前兆”を感じ取ったらリカバリーに徹する

 自己管理が行き届いた人は、体調の“前兆”を捉えるセンサーが敏感であり、それに応じて素早く対策を取れる。前夜に深酒をしたから今日は思考が鈍っている、連日の激務で喉がいがらっぽい。

 そうした微細な信号を無視せず、睡眠時間を一時間上乗せしたり、朝一番で軽く汗を流したりと、リカバリー行動へ即座に切り替えるのは大事なことだ。

 私自身、一時的な繁忙期は深夜まで働く日が続いて体力的にしんどくなったりする。だが、そのぶん「週末は予定を入れないようにする」「消化のいいものを食べる」「サウナに行って自律神経をリセットする」といった対策を欠かさない。当たり前なことを話しているが、それを意識的にするのが体調管理というものだ。

 実際、健康的な食事をし、定期的な運動を行っている従業員は、そうでない従業員(肥満・運動不足・不健康な食事のグループ)に比べて、欠勤率が27%低かったという調査もある。