ソフトバンクの「バリバリバンバンキャンペーン」のCMが話題を呼んでいる。「スマホのつながりやすさNo.1」を掲げる同社が、自社が取り扱うスマホへとユーザーをバンバン乗り換えさせようとする意気込みが伝わってくる。しかし実際のところ、「スマホのつながりやすさ」をユーザーが正確に判断することは難しい。通信キャリア各社が公表する「カバー度合い」の尺度がまちまちのため、「つながりやすさ」を公平に比較、判断できないという問題がある。そんななか、総務省も携帯電話の「つながりやすさ」の定義を改定すべく、動き出した。ユーザーが本当に「バリバリつながるスマホ」を見極めるためには、どうしたらいいのか。調査結果や専門家の分析を交えながら検証する。(取材・文/岡徳之、協力/プレスラボ)
CM曲を聴いたら病み付きになる?
乗り換えをバンバン促すソフトバンク
「バリバンバンバリバリバンバン♪」
犬のお父さんを中心に、豪華キャストが架空の家族「白戸家」に扮してコミカルな掛け合いを見せるソフトバンクモバイルのCM。視聴者にとってお馴染みとなったこの人気CMで、最近こんな耳慣れない歌が頻繁に流れるようになった。
原曲は1960年代の英国映画『チキ・チキ・バン・バン』のテーマ曲。歌詞は同社が7月から実施している「バリバリバンバンキャンペーン」にちなんだものだ。キャンペーン名に込められたメッセージは、「バリバリツナガル バリバリノリカエ」というものである。
ソフトバンクモバイルは、他社からの乗り換えで同社のスマートフォンを契約したユーザーが、「ホワイトプラン基本使用料2年間0円」などの特典を選べる「バンバンのりかえ割」を、7月18日から実施。電波状況に満足できなかった場合、契約から8日以内であれば返品も可能だ(終了時期は未定)。
そのキャンペーンに合わせてスタートした「バリバリバンバン」のCMには、目下上々の訴求力があるようだ。「最初はヘンな歌だなあと思っていたが、何度も聴いているうちに病みつきになった」という人が増えている。