B 他社を当て馬にする起業家もいる。ウチに来る前に彼らに値段を出させて、「ジャフコさんはこのくらいの価格なんですよ」なんて言って、交渉の材料に使う。ウチだけでなく当て馬にされた方も迷惑だ。こんな起業家はかんべんしてほしい。

B それから、「ソーシャル内弁慶」ね。業界内の評価を上げることに躍起になっている起業家がいる。レガシー市場(法人など、個人の情報発信と縁が薄い顧客層)ターゲットなのに、フェイスブックにやたらご熱心とか。「こんな有名人とメシ食ってます!」とか「こんな投資家と知り合いになった」とか。フェイスブックのなかで大きく見せても、客はいないだろうに。

C 同じようなのが投資家にもいる。実績も成果もないのに、自慢話したり、投資先や起業家と飲んでるとか。フェイスブックやツイッターで頑張っても評価されないよ。

B そういう奴らがいると、エコシステムの品が落ちる。くだらないレベルの話で、どうでもいいんだけど、けっこう目につく。

A あと「偉そうペテン師」ね。知識がない人をダマすような奴らがいる。

B 若い起業家をだまして、株を取得して、他に売りつけて儲ける人もいるが、健全じゃない。

C それに、米国じゃ誰も知らない実績もない外国からのインチキ投資家が日本では受け入れられたりする。前から色々いるが、日本人は外人に弱い。

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「株価つり上げ族」については第28回でも記したが、これは投資家だけでなく起業家にもリスクを背負わせる。知識不足の起業家が多く、残念ながらこの現象は続くだろう。

「ソーシャル内弁慶」は、これをビジネスモデルとしている起業家や投資家すらいるとか。とてもお勧めできない戦略だ。

「エラそうペテン師」は無知を手玉に取り、エラそうに振る舞って、ポジションをとる人だ。この手の輩は今も昔もいる。評判につられる日本人のクセも一因だが、情報や経験がシェアされない日本のエコシステムの未熟さにも問題がある。

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