消費税増税まであと残り1ヵ月。4月1日からは消費税が8%に、さらに2015年10月1日からは10%へと引き上げられる予定になっています。
そうしたなかで私たち消費者を今、悩ませているのが増税前後の買い物でしょう。昨年6月に電通が行った消費者調査では、約7割が「駆け込み消費をする」と回答。また同社の試算によると、今回の消費税増税前の駆け込み需要は9兆3000億円と、1997年の増税時に比べて1.7倍になるといいます。
では、増税前まであと1ヵ月となるなか、実際に駆け込み消費は起きているのでしょうか? また、これから駆け込み消費は活発化するのでしょうか。周囲に遅れをとって損をしないために、調査を基に今後の行方を探ってみましょう。
「結婚式」まで駆け込みで挙げた人も!
それでも18%にとどまる駆け込み消費
ダイヤモンド・オンラインでは、ネット調査会社・リビジェンの協力を得て「消費増税に関する調査」を実施(実施日は2014年1月29日、対象は20代~50代の男女200名)。1月末までの時点で、「消費増税前にすでに“駆け込み”で購入した商品やサービスはありますか?」と尋ねたところ、「ある」と回答したのは全体の18%にとどまり、「ない」が82%に達しました。この時点では、まだ駆け込み消費は活発化していませんでした。
では、「ある」と答えた人はすでに何を購入したのでしょうか? 同調査のなかで、「購入した商品やサービスは何かお教えください(複数回答可)」と聞いたところ、最も多かったのが自動車(9名)で、2番目が家具・インテリア(8名)、次いで住宅(7名)と、比較的高額な商品を購入する人が多いことがわかりました。
一方で、食品・飲料類といった低額の生活必需品を購入した人は、3名にとどまりました。