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ゲームを世界展開して成功するためには
徹底的な「ローカライズ」が欠かせない
――Kabam ケビン・チョウCEOに聞く

大西洋平
【第36回】 2014年3月13日
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コンソールゲームの優先順位は高くない

――スマホでゲームを楽しむ人が急増しているのは確かですが、日本では依然としてニンテンドーDSやPSPも子どもや若者に根強い人気を保っています。それでも、コンソール機向けの作品供給はまったく視野に入れていないのでしょうか?

 PS4が発売からわずかで売り上げが600万台近くに達するヒットを遂げていますが、一方でスマホやタブレット端末は、世界で約2億5000万台も普及しており、成長している領域に目を向けるという観点に立てば、やはりモバイルゲームに注力することになります。

 ただし、コンソール機においても「free to play」を前提にゲームを提供できるのであれば、私たちも検討する余地があるでしょう。実際、私たちはソニーにもそういった話を持ちかけていますが、今の彼らはPS4に注力するので精一杯の様子で、「もう少し待ってほしい」との返事をもらっています。

――これからはどんなゲームがヒットすると考えていますか?

 レーシングゲームのジャンルにおいて、さらに夢中になれる面白いタイトルが登場してくると思います。「マリオカート」や「グランツーリスモ」などといったヒット作がすでに生まれていますが、それを凌ぐものが出てきても不思議はありません。

 一方、RPGの進化にも注目しています。仲間同士で協力して敵を倒す「ファイナルファンタジー7」の戦闘シーンは非常に人気ですが、それを多くの人たちとともにプレイできる「MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game=大規模多人数同時参加型オンラインRPG」が普及してくると思います。

――最後に、「kabam」という社名の由来は何ですか?

 アメリカンコミックを見たことがある人ならご存じかもしれませんが、バットマンが悪者を殴ったときの擬音語として、背景に「kabam!」などの文字が頻繁に描かれているんです。迫力のある社名にしたかったので、「これだ!」と思って選びました。

(取材・文/大西洋平)

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大西洋平
[ライター]

出版社勤務などを経て95年に独立し、フリーのジャーナリストとして、「ダイヤモンドZAi」をはじめとするマネー誌や、「週刊ダイヤモンド」、「プレジデント」、「週刊朝日」などの一般雑誌で執筆中。識者・著名人や上場企業トップのインタビューも多数手掛け、金融・経済からエレクトロニクス、メカトロニクス、IT、エンタメ、再生可能エネルギー、さらには介護まで、幅広い領域で取材活動を行っている。


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