最近のモデルルームは、どんどん進化している。シアタールームに大型模型などは当たり前、アミューズメント施設ばりの体験型モデルルームもある。マンション購入を検討中の2人の読者に、実際に体験してもらった。
マンションのモデルルームはたいてい、建設予定地のそばにプレハブで仮設され、中に本物の住戸と同じような仕様の部屋がつくられる。シアタールームや本物そっくりの建物模型も併設して、販売センターとしているものが多い。
こうした常識を塗り替え、首都圏7ヵ所に大型常設展示場「総合マンションギャラリー」を開設しているのが住友不動産。見たい人はいつでも、ぶらりと近くの「総合マンションギャラリー」を訪れれば、現在分譲中のマンションがわかり、コンシェルジュデスクで何でも相談ができる。
読者の青山愛美さんと訪ねたのはそのうちの「秋葉原館」。ホテル顔負けの豪華なエントランスに出迎えられる。壁には売り出し中の物件名がズラリと並んでいる。
この日のお目当ては4階のコンセプトルーム。先進のマンション設備を、実際に体験できるように展示したものだ。
例えば、人気のミストサウナ体験。着衣のまま試せる体感コーナーに本物のミストサウナが設置され、横の小窓から、手を入れて「ミストの感覚」を味わえるようになっている。
試しにスイッチを入れると、シューッと音を立ててミストが噴出し、数秒で小部屋が湯気で曇る状態となった。手を入れてミストに触った青山さんは、「ミストが細かいので、意外にさらっとした感じ」と驚いた表情。ミスト浴には、すぐに体が温まるので「時短」になり、さっと汗をかけてリフレッシュ効果が高い、毛穴の汚れが落ちやすい、しかも節水効果が高いなどの利点がある。「介護にも使いやすい」との評価も高い。
次いで、ディスポーザーコーナー。色のついた氷を実際に投入、ガーッと粉砕して、シャーベット状になった氷の流れていく様子が見えるよう、シンクの下は透明パイプになっていた。
「ディスポーザーは初体験でしたが、こんなに小型でコンパクト、粉砕力が強いとは知りませんでした。蓋をしないと動かないので、小さな子どもがいても安心ですね」(青山さん)