出所:経済産業省データを基にBofAメリルリンチ・グローバルリサーチ作成・予想

 14年も、公共系や金融機関の旺盛なIT投資意欲が市場成長を牽引する局面が続くだろう。それら超大規模システム開発案件が完成する16~17年に向けて、国内ITサービス市場は、年率平均4%で拡大すると予想する。

 当面は、供給能力不足及びそれによる外注単価の動向に注目が集まろう。SI各社が外注単価の上昇を受注単価へとスムーズに転嫁できるならば、市場想定以上に収益回復が加速する可能性が高い。

出所:経済産業省データを基にBofAメリルリンチ・グローバルリサーチ作成

 ただ、中長期的に見て、ITサービス市場は成長産業であるとは言い難いのが実態だ。IT投資の回復を牽引する大型システム開発案件は、いずれも16~17年前後でピークアウトし、国内市場は減少に転じる可能性が高いとみる。

 そのため、ITサービス各社は、超大規模システム開発案件を手掛けながらも、ビッグデータやクラウドコンピューティングなどの成長分野に経営資源を重点投入し、収益構造の転換と成長分野でのビジネス拡大を進めていく必要があるだろう。

持続成長への3つの方策
先行投資型への転換が急務

 ITサービス市場の循環的な変化に左右されず、持続的な利益成長を遂げる方策は、

(1)先行投資型のビジネスモデルへの転換
(2)ビッグデータやM2Mなどの成長市場でのビジネス拡大
(3)海外ビジネスの拡大

 の3点と我々は考える。それぞれを解説していこう。