海外展開の強化は必要

 海外成長の取り込みも必要だろう。海外展開を積極的に進めているSIerは少なく、顧客企業の海外展開に伴って、海外システムの運用を受託するケースが主流だ。海外展開を積極化するNTTデータを除く、SIerの海外売上高比率は、全社売上の5%を下回る。

 世界シェアトップの米IBMでも、獲得シェアは7%に止まり、グローバル市場は国内以上に細分化された市場である。地域別では、欧米市場は既にIT化が進展し、独力で市場シェアを高めるのは難しいだろう。一方、新興国市場は社会インフラなどで日本との親和性が高く、SIerにとって新たな成長領域となろう。

中長期成長力を有する
NTTデータと伊藤忠テクノに注目

 14年の注目銘柄は2つ。一つは非通信事業の受注回復で15/3期過去最高益更新が見込める伊藤忠テクノソリューションズだ。

 主力顧客である通信業向けLTE投資が復活し、懸念であった通信向け受注のダウンサイドは限定的とみる。今後は、流通業等の大規模システム開発案件を中心とした売上拡大フェーズに入る点を評価する。13年の同社株は、弊社がカバーするITサービスセクター企業の平均をアンダーパフォームしただけに、再評価が進む可能性の高い銘柄と位置付ける。

出所:会社側資料、BofAメリルリンチ・グローバルリサーチ作成・予想