韓国が批判の対象とされるとき、しばしば「絶対に謝らない国民性」「自分の権利だけを主張する」ということが言われる。今回の事故に関しては、様々なところに「韓国の悪い部分が出た」ようにも見える。このことに関して、韓国人自身はどう考えているのか。

今回の人災はやはりひどい
本当に見直さないといけない

 メール取材を行ったところ、韓国人から次のような声を聞くことができた。

「今回の大惨事に対する韓国政府の対応について、バッシングが相当高まっています。SNSに投稿される内容のほとんどが政府批判です。日本の支援を断ったことについても、何が優先順位として行われるべきか、全く政府は認知していないんじゃないかと……」(30代・女性)

「Facebookやツイッターなどでは、韓国政府、マスコミ、官僚、公務員、政府が槍玉にあげられています。4月末、カンナム駅ではベビーカー連れの母親たちが政府の責任を求める沈黙ストをしました。自分たちの子どもを遊園地へ連れて行くより、今のこの国の病んでいるところを見てもらうために、犠牲者への追悼に子ども連れで参加したという意見もあります。

 国民の間では、人の命よりも金や地位が重要であるという、韓国の今の病んだシステムを見直さないといけないという意見が強いです。正直、『見直さないといけない』という意見は昔からありましたが、今回の人災をきっかけに、本当に見直さないといけないときがきたという危機感に直面しています」(30代・女性)

 日本でも東日本大震災時に、政府の対応への批判や、ネット上などでデマが拡散したことに対して自戒を促す声があった。だが同時に、震災後の助け合いや絆の深さを再確認する様子も報じられた。災害は問題点を浮き彫りにし、その対応が試されるときであると同時に、人と人とのつながりを再認識させるものでもある。

 前述の意見は、隣国における一部の声に過ぎないかもしれないが、社会変革への意識は確実に高まりつつあるようだ。この事故をきっかけに、それが大きくなっていくかもしれない。