高校は地元のトップ進学校で優等生
高学歴ゆえに受ける面接での“嫌がらせ”

 1990年代後半の超就職氷河期に大学を卒業し、実家に戻ってきた。

 高校は、地元でもトップの進学校。子どもの頃は、絵に描いたような優等生だった。

 郷里で面接を受けると、

「この学校を出ているのになぜ、うちのような会社に来るんですか?」

「大学出たのに、お仕事なかったんですか?」

 してやったりの表情で、そう意地悪く言われる。とくに“高学歴女子”に共通する悩みだ。

 最初に採用してもらった小さな事業所では、先輩から身に覚えのないことで怒られることが続いた。

 この事業所での体験がきっかけで、外に出られなくなった。

 履歴書を書いても、また嫌味を言われる。外に出るのが怖かった。

 助けてほしいのに、どこに助けを求めればいいのかわからなかった。

 自分の意思が弱いからだろうか。やはり私の甘えなのだろう。仕事なんか選ばなければあるはずだ。そう自分を責め続けた。

 そんな状態が4~5年続いた。

「20代、30代はいちばん楽しいよ、って言われるんだけど、私には楽しい記憶が思い出せない。考えてしまうんです」

 役所に勤めて3年目にもなれば、新卒職員よりは、はるかに仕事ができる。

 しかし、新卒職員は1年目の夏からボーナスをがっつりもらえる。もらっている給与もまったく違う。

 高校時代の同級生がいて、順調に昇進していた。同僚からも「(進学校出身で)なんで臨時職員なの?」と疑問がられる。“高学歴女子”のレッテルは、いつまでも付きまとった。