株価は調整色が強いが、弱気市場は売られ過ぎるため反発も期待できる。今回は3ヵ月間の株式投資を考えたとき、何月に投資するのが効果的か調べた(下の表参照)。
◎日経平均株価の3ヶ月後の投資収益率 |
*1949年5月~2007年10月の期間で集計 |
11月末に投資したAはプラス5%と高い。騰落率は過去の平均なので下落した年もあるが、上昇した年は全体の76%を占めた(B)。
クリスマスイブの終値から大納会まで日経平均株価は過去10年間下がったことがない。クリスマス休暇前に弱気な外国人投資家がポジションを手仕舞い、市場には強気の投資家しか残らなくなるため株価が下げにくくなるのだ。
また、1月は新春相場の期待から株価が上昇する傾向がある。ただし、景気に不透明感があるので、業績の成長トレンドの持続性が高い勝ち組銘柄を意識したい。
3月期決算企業の中間決算発表が終わった足元では、発表ずみの中間決算を使って銘柄選別するのが効果的だ。
ここでは中間決算で、経常利益の予想値を上方修正した銘柄に注目したい。上方修正は足元の業績の方向性が加速していることを表す。
◎2006年度中間決算リビジョン |
上の図は中間決算で修正した銘柄のその後の株価推移だ。銘柄ごとに決算発表日は異なるが、起点を合わせた(C)。上方修正銘柄は上昇した一方、下方修正銘柄は下落した。決算発表日後もトレンドを持って、上方修正銘柄は上昇する傾向が見られる。つまり、上方修正の発表後に投資しても、リターンが得られる。
ただし、大幅上方修正銘柄が約4ヵ月後に、小幅修正に追いつかれることに注意したい(D)。