自らも大衆酒場をこよなく愛する店主・秋元宏之さんが、自分の理想とする酒場を目指して、野方に「秋元屋」をオープンしたのは平成16(2004)年1月のこと。
いろいな酒場のいいところを、一所懸命採り入れていくうちに、今までどこにもなかったような大衆酒場ができあがり、開業6年にして都内でも屈指の名酒場と言われるようになりました。
開店当初は、焼き台を中心とするコの字カウンター15席だけだった店内も、拡張、拡張を繰り返し、現在はカウンター32席、テーブル約30席と、総席数60席を超える大きな店になっています。店はいつも満席状態ながら、ひとりか二人であれば、ちょっと待っていれば入れるようになったのがうれしいですね。
そんなカウンター席の一角に腰をおろし、飲み物はホッピー(380円)を三冷(さんれい)でいただきます。
飲み物もまた、いろいろな大衆酒場の人気メニューを採り入れていて、選択肢たっぷり。
ホッピーも、普通にホッピーと注文すると、氷入りで出されますが、「三冷で」と注文すると、氷はなくなる代わりに、冷凍庫でキンキンに冷えたジョッキが出されます。焼酎も普通は宝焼酎ですが、金宮焼酎も選べます。
看板メニューのやきとんは、基本的な品々は1本100円で、それぞれ1本ずつから注文可能。普通のタレ焼き、塩焼きの他に、ミソ焼きという味付けがあるのが大きな特徴です。
ミソ焼きは、液体状のミソだれに浸けながら焼き上げるスタイル。ミソの味がじっくりと染み込んで、冷めてもおいしいやきとんができあがります。
レバ、テッポウ、カシラを、1本ずつミソ焼きでお願いし、焼き上がりを待つ間に、サイドメニューのポテトサラダ(300円)をもらいます。
やきとん以外のサイドメニューが充実しているのも、この店の人気の理由のひとつ。山芋醤油漬や冷奴、お新香、月見とろろ、ジャコおろしなどが、それぞれ150~300円ほどと値段も安いのです。
ミソ焼きが焼き上がったところで三冷ホッピーをもう1杯おかわりし、1時間ほどの滞在。今日のお勘定は、席料100円も入って1460円でした。どうもごちそうさま。
一人飲みでも、仲間飲みでも楽しめる雰囲気がいい! | うまいポテサラがあるのは名店の証 | 名物のミソダレで焼いたテッポウ(左)とレバー |
【お店情報】
店名: やきとん「秋元屋」
電話: 03-3338-6236
住所: 中野区野方5-28-3
営業: 17:00-23:30LO(土日祝は16:00-、日祝は -21:00LO)、月休