「失敗は叱る。でも改善されたらほめる」
この原則を守る

 やり方はごくシンプルです。叱った後、「この失敗を次の仕事に活かしてほしい」「期待してるよ」と笑顔で明るく声をかけることができれば、気まずさは消えていきます。叱った後は、あなたが勇気を出して、笑顔で話しかける余裕を見せることが大切なのです。

 叱った後は、部下を注意深く観察することも重要です。部下があなたの指導を受け入れ、行動を改善しようと努力する様子が見られたら、すかさずほめることが大切です。

「失敗は叱る。しかし、改善すればほめる」という姿勢を見せましょう。たとえ叱られたとしても、部下は、「あの上司は、私のことを正当に見てくれる。育てようとしてくれている」と感じ、あなたを避けたり疎んじたりしないものです。

感情的に叱ってしまった後は、これがなかなかできません。部下の不足ばかりが目につくからです。ですがこのフォローがなければ、「叱り」は一方通行で終わってしまいます。よく覚えておいてください。

(次回掲載は、11月27日の予定です)