TBSラジオの朝番組のパーソナリティを元気に務める生島ヒロシ氏。63歳の現在も毎朝ラジオで元気な声を聞かせてくれる生島氏は、ファイナンシャルプランナーの資格も持ち、お金に関する造詣も深い。そこで「マネー運用完全マニュアル」を特集したダイヤモンドQ編集部では、老後を見据えて、お金とどう付き合っていけばいいのかを聞いた。

──毎朝、ラジオ番組の司会を務めるのは大変ですね。

「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」は放送開始から17年になります。私自身が63歳という年齢になり、僕自身のライフスタイルをアピールすることで、中高年の方に共感を頂いたのが長寿番組になった秘訣でしょうか。『ご機嫌な老活』という書籍も出版しています。

元気なうちはよく働いて<br />老後資金3000万円を確保しよう<br />――生島ヒロシ氏(フリーアナウンサー)<br />いくしま・ひろし
フリーアナウンサー。宮城県気仙沼市生まれ、63歳。1971年に単身で渡米し、75年にはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校ジャーナリズム科を卒業。76年にTBSに入社し、ラジオ番組を振り出しに、アナウンサーとして活躍。89年に独立して、生島企画室を設立。ファイナンシャルプランナー、ヘルスケアアドバイザー、防災士など多数の資格を持つ。空手の黒帯を持つ。

 私は38歳でTBSを退職して独立し、自分の事務所を立ち上げました。人生は山あり谷ありでしたが、ネバーギブアップの精神でやってきました。TBSを退職して感じたのは、TBSの看板はすごく大きかったということ。そこで必死になって、さまざまな資格を取りました。自らに付加価値を付けるように努力していたら、たまたま世間の関心を呼んだのです。

──生島さんは、ファイナンシャルプランナーの資格をお持ちですね。

 ちょうど、マーケットの番組をしており、より金融への理解を深めるために取得しました。ずいぶん勉強して6ヵ月くらいかかりましたが、無事に合格。これで株式、投資信託、保険、不動産などに対する知識や考え方がクリアになり、基本的なことは分かるようになりました。

 何よりも重要なのはバランス投資が重要ということ。それまで数々の失敗もしていたので身に染みて分かりました。