『NNNドキュメント』や『スッキリ!!』(日本テレビ系)で「今、最も注目されている教育者」と紹介以降、相談件数は激増中の奥田健次氏。
日本全国だけでなく、世界中が奥田氏を必要としている。
このたび、『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』刊行直後の著者に、自分からやる子に変わるにはどうしたらいいか、まったく新しい子育て法を聞いた。(インタビュアー:本書に登場する「菜子(さいこ)」)

クライアントからの悩み

□ 約束事を守れません。「夕飯前に宿題をやる」という約束も、ほとんど毎日できないので、ついついクドクド叱ってばかりになってしまいます。(8歳女子)

□ 他人への関わり方がキツイ感じがしています。そういう年齢だからと言ってしまえばそうかもしれませんが、「あんな子、学校にこなくなったらいいんだよ」とか、「担任が病気になってしまえばいいんだ」「弟なんかいなくなればいいのに」などとサラッと言うので、何か怖さを感じます。そういうことを言わないルールを守らせるべきでしょうか?(9歳女子)

□ 自慢話をすぐするため、年上の子や同級生から生意気だと思われています。自慢話をやめるように根気強く説得するしか方法はないのでしょうか。(8歳男子)

 ――叱ってばかり、ほめてばかりの子育てをしている人は多い気がするのですが……。

 そうなんです。ほめながら育てているつもりなのに、子どもが言うことを聞いてくれないと嘆く親は多いんです。ほめて育てようという呪縛があるために、それにがんじがらめになっている親御さんが多いこと。ほめればいいってもんじゃないんです。前提として大事なのは、子どもは「破壊する存在」だと認識することです。生後しばらくはエンジェルのような存在ですが、すぐに親を困らせるまでに成長してきます。