常識を覆す方法で数々の子育ての難問を次々解決。「子育てブラック・ジャック」と呼ばれる臨床心理士/行動分析学者の奥田健次氏。
『NNNドキュメント』や『スッキリ!!』で「今、最も注目されている教育者」と紹介以降、相談件数は激増! 日本全国だけでなく、世界中からも相談依頼が続出している。
『世界に1つだけの子育ての教科書―子育ての失敗を100%取り戻す方法』刊行直後の著者に、子育てで厄介な「グズグズ&いじける」悩みを解決する新しい方法を聞いた(インタビュアー:本書に登場する「菜子(さいこ)」)。
クライアントからの悩み
□ うちの子はすぐ「いじけ」たり、すぐ「クヨクヨ」します。(9歳男子)
□ やる前から「できない」「どうせ失敗する」と言います。(8歳男子)
□ 泣いて注目してもらおうとしているように思えます。だから泣き言が多いです。「お母さんがいてくれなきゃ嫌だ!」「1人でできない」と母に半泣きでせがんでばかりです。(7歳女子)
――よくある「グズグズ&いじける」も簡単に直るんでしょうか?
生まれつき「グズグズ&いじける」性質を持っているわけではないので、直すことはできます。ただ、本書で扱う「子育ての5大悩み」の中では一番厄介な課題です。基本的には、これは長期戦になると思って取り組むことです。悪くするのは簡単ですが、よくするのには時間がかかるものです。その典型が「グズグズ&いじける」の問題です。
――私もそんな子だった気がします。多くの子もそうなのでは?
多くの子がそうなるのは、多くの大人が「グズグズ&いじける」行動を増やしてしまうからです。もちろん、そんなことを意識してやっているわけではないのですが。つまり、大人の盲点の一つですね。こうした面を踏まえ、行動分析学の基本的な枠組みを紹介しました。
とくに、子どもが弱音を吐いたときに親は励ますでしょう?
ほとんどの親がやっているかもしれませんが、これは絶対やってはいけません。
ここでは、これが正しいと思い込んでいる常識=親の盲点を指摘しています。
――たとえば、どんなことですか?