クールジャパンストアは、そうした色をまとったバッグなどのファッションアイテムから、刃物やカップなどの雑貨を扱っている。実店舗に商品が並ぶのは12月28日までの期間限定だが、Eコマースサイトでの掲載は続く。店舗に行きそびれた、もしくは買いそびれたひとも、同じものをウェブで買うことができる。

ウェブサイトでは現在も商品を販売中。クールな日本の伝統色を外国人にも広めようとしている

 この取り組みはサイトと店舗だけではない。12月6日に発売された雑誌「Discover Japan」2015年1月号の誌面では、同誌の編集部がオススメするアイテムを紹介。誌面には、アイテムが掲載されるEコマースサイトのURLも記載されているため、雑誌を読んだ読者がその場で商品を購入することもできる。

 さらに、日本の文化に触れたい外国人にも認知を広げるため、前出の英字サイト「100 Tokyo」のイベントページ、さらにその「Google+」などのSNS公式アカウントでも告知。あらゆるメディアを駆使し、日本のクールが世界に向けて発信された。今回の取り組みを踏まえ、2015年以降に第2弾の開催も検討されているという。

地方の商業施設からセブンイレブンまで
多くの小売りが注目する「オムニチャネル」

 このクールジャパンストアの舞台となったIROYAのように、Eコマースサイト、実店舗、雑誌、ソーシャルメディア、外部サイトなど、ありとあらゆるメディアを連動させ、ユーザーに購買体験を促す手法は「オムニチャネル」と呼ばれる。

 これにより企業は在庫を最適化できるなど、顧客を取りこぼす機会損失を防げるほか、IROYAが提供する「店頭お取り置き&ご試着サービス」のように、サイトを見て気になったアイテムを実店舗へ取り寄せ、その場で試着できるなど、カスタマーサポートを充実させることが可能となる。

 こうした取り組みには現在、大手ショッピングモールなども注目しているようだが、同社はこれまで、2014年9月には「JR博多シティ AMU EST」、同12月から2015年1月には「アクアシティお台場」にてと、期間限定のポップアップストアの出店を実現してきた。博多の店舗で売られていたものがウェブで買える、お台場で売られていたものがウェブで買えるとなれば、都心でなく地方に構える商業施設にとってもエリアにとらわれない新たな展開が考えられそうだ。

(岡 徳之/Noriyuki Oka Tokyo & 5時から作家塾(R)