起業家対談シリーズ第7回　前澤友作
1日6時間で社会に貢献する方法を考えろ！

社員は6時間勤務、僕は週に3日出社です

前澤 社員は6時間勤務で、僕は週に3日しか会社に出ないんですよ。

編集部 そうなんですか？

前澤 はい。週に3日会社に行って、僕は8時間くらい働くけど、ずっと会議です。自分のデスクもあるけど、もう半年くらい座ってさえいない。会社に着いたら会議室に直行して、終わると会議室から帰ります。

編集部 残りの4日間は？

前澤 2日はゴルフ。あとの2日はゆっくり。

編集部 ところで、この『30歳で400億〜』は、企業の破綻を描いた本でもあります。スタートトゥデイはずっと右肩上がりできているかと思いますが、前澤さん自身、停滞してしまうことへの恐怖のようなものを感じたことはありますか？

前澤 今まで16年間会社やってきて、1回もないです。

杉本 12～13年ほど前に一度、キャッシュフローが回らないって苦しんでた時期がなかったっけ？

前澤 あった。けど、入金サイクルの食い違いみたいなよくある話。金額もそんなに大きくなかったし。あと、物流センターがらみで銀行から借り入れしたことはあるけど、それもピンチや停滞じゃなかったからね。

編集部 すごい。超優良企業ですね。

前澤 ありがとうございます。

編集部 まさに順風満帆という印象ですね。そういえば、今日の対談会場であるこの場所は、前澤さんが設立した公益財団法人である『現代芸術振興財団』のオフィスだと伺いました。

前澤 そうです。若手のアーティストの育成と、日本に残しておきたい名作の収集と保存のために設立した財団法人です。

編集部 将来は美術館も？

前澤 やりたいですね。それも、よくある真っ白な壁の美術館じゃなくて。いろいろと構想中です。