拙著『ビジネスエリートの「これはすごい！」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』は、もともと週末に開催していたエクセルセミナーの内容を書籍にまとめたものです。このセミナーは、いわゆる週末起業ですが、週末起業をやって分かったことを紹介します。
（1） 様々な人との交流機会が増える
エクセルセミナーを開催すると、1日の参加者数は100人を超えることもあります。普段仕事でお会いする機会が無いような方とお会いできるのはとても勉強になります。参加者も、一流企業に勤めている方や、経営者、そして大学生もいらっしゃいます。エクセルのスキルを高めたいという共通の目標を持っているので、参加者同士が仲良くなるなんてこともしばしば。
やはり仕事を通じて知り合う方というのは、ある程度限されます。もうひとつの仕事を持っていると、知りあえる人の幅がぐっと広がるのは、とてもよい経験です。
（2） 休みがなくなる。プライベートがなくなる。
2つの仕事を本気でやろうとすると、もちろん時間がありません。私がこのエクセルセミナー・研修を始めてから1年間で、休日は1日でした。その日はディズニーランドに行ったのですが、まあこれも、エクセル研修で東京ディズニーリゾートがテーマだったので、その下見を兼ねての訪問でした。
ちなみに、『ビジネスエリートの「これはすごい！」を集めた 外資系投資銀行のエクセル仕事術』は2015年2月出版でしたが、2014年の年末～2015年の年始にかけては、紅白も見ずにずっと執筆をしていました。もうプライベートなんて一切必要ないという気持ちにならないと、まともな週末起業はできないのだと強く感じました。
ただ、このように2つの仕事を掛け持ちするのは、やはり私が独身という身であることも大きいのかな、と感じます。家族がいると、週末などは家族サービスに時間を充てなければいけませんから、その分仕事にかけられる時間も少なくなってきます。その意味でも、やはり2つ仕事をこなす場合には、プライベートの犠牲はやむをえないのかなと思う次第です。
（3） 意外と健康な生活を送れている（ような気がする）
私がこの二重労働生活をするようになってから、体重が7kg落ちました。これは決して、「やつれた」という意味ではないです。もともと健康診断でも「肥満」と判定されていた私が、適正の体重まで落ちたので、健康的になったわけですね。
二重労働をすると、当然友人と飲みに行く機会も減りますし、自宅での仕事も多いので、酒量がずいぶん落ちました。もともとお酒が大好きで、自宅で飲むときもワイン1本は平気で空けるタイプだったので、それがお酒を控えるようになっただけで、日中の仕事の集中力がずいぶん変わりました。
また、精神的にも健康的になった気がします。自分の実力だけで社会にインパクトを与えられるのは、とても気持ちの良いものです。もっと自分の力を伸ばしてやろうという気になりますね。
ただ、これは今だけの話かもしれません。そのうちパタッと倒れてしまうかも。そしたら私は、「みなさん、週末起業なんてやめておきましょう」と手のひらを返します（笑）みなさんも週末起業をするなら自己責任でおねがいしますね。
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