悩む女子から被害報告が続々
増殖する「彼氏面(づら)男子」

「彼氏面するな!」「お前じゃないだろ!」――オフィスやプライベートで、「彼氏面男子」に悩まされる女子たちが増えている。女子たちに完全否定される、彼らの言動の特徴とは?
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 世の中は「めんどい人々」だらけだ。平穏な生活をおびやかす「めんどい人々」に、誰もが悩まされている。できればめんどい彼、彼女らと関わりたくはないが、職場やプライベートの付き合いもあるので、そうも言っていられない。「めんどい人々」となんとか上手く共存していく方法はないだろうか。この連載では、読者諸氏のそんな悩みについて考えていく。

 連載第2回で取り上げるのは、「彼氏面(づら)男子」についてである。「彼氏面男子」とは、交際してもいない女性に対して、あたかも自分が彼氏であるかのような妙な振る舞いをする男性のことだ。この「彼氏面男子」のウザさに悩まされている女性は、とても多い。

 筆者の元には、かねてより「彼氏面男子」による被害報告が女性から寄せられていた。気になってさらに取材を進め、SNSでもエピソードを募集したところ、女性からの熱いタレコミが大量に集まってきた。「彼氏面男性」がこんなにもいて、迷惑している女性が多いという現状に驚きを隠せない。

 筆者が女性からのタレコミを分析したところによると、「彼氏面男子」を批判する意見にはいくつかの共通点がある。「クソバイス」「お前じゃない感」「無駄な当事者意識」の3つである。

 今回は、巷で増殖している「彼氏面男子」の特徴を分析し、対処法を考えていきたい。

 最初に指摘しておきたいのが、「彼氏面男子がなぜ面倒くさいのか」ということである。当然、好きでもない男性から彼氏面されると、女性としては不快であることこの上ない。

 しかし、それだけではないのだ。「彼氏面男子」は、特定の女性に対してだけではなく、周りの人間に対しても彼氏面する。「あいつは俺の女だから手を出すな」と、言葉や態度で示すのである。彼氏面されてしまった女性は、「彼氏面男子」に「彼女」として認定されるだけではなく、周囲の人間関係(主に男性間)の「縄張り争い」にも利用される。