ネット上で話題&拡散
伝統の一戦集客に貢献

 かくいう私は慶應義塾大学出身で、今回のポスターを見て、塾生(慶應義塾の学生)時代の「慶早戦」(一般には『早慶戦』といわれますが、慶應の関係者はこう呼びます)への熱い思いがふつふつとよみがえって来たのです。学生のみならず、卒業生で同じ気持ちに掻き立てられた方も多かったのではないでしょうか。

 日刊スポーツのネットニュース(5月27日付)などが伝えるところでは、このポスターは、慶應の応援指導部の発案で、両大学が協力して作成したとのこと。予算もない中、OBなど周囲の協力も得ながら、「試合を盛り上げたい」という一念でここまでのものを作り上げた学生の力には、率直に敬意を払いたい気持ちです。 

4左上「野球部編」、右上「リーダー部編」、左下「吹奏楽部編」、右下「キャラ編」
画像提供:慶應義塾大学 應援指導部
拡大画像表示

 かくして、この5種類のポスターはインターネット上でも話題になり、ソーシャルメディアを通じて瞬く間に拡散しました。

「くすっと笑える、早慶戦(慶早戦)っていいな」「ライバルっていいよね」「センスある!」「秀逸w」「ユーモアたっぷり…w」

 これらの口コミがネットニュースに拾われ、最終的にはテレビの情報番組に取り上げられるほどの、社会的に大きな話題になりました。

 その結果、神宮球場の観客席を満員にすることに大いに貢献したのですから、企業としてもこの「集客手法」に学ぶ点は大きいのではないでしょうか。

 今回のケースは、ネット時代におけるマーケティング成功のエッセンスがいくつか盛り込まれています。

 その要因を私なりに分析してみました。