スターバックスとマクドナルド。両社の社員満足度は?

 実際に働いてみなければわからない大手人気企業のリアルな姿を、「Vorkers(ヴォーカーズ)」に寄せられた社員・元社員のクチコミからリサーチ。社員満足度と経営者への提言からみる会社の実態をご紹介します。

 5回目は飲食業界。異物混入問題などで2014年12月期決算が大幅減収となったマクドナルド。その流れは止まらず、今年4月には、今期(15年12期)連結純損益が380億円の赤字になるとの業績予想を発表。先日発表された6月の売上高は、前年同月比23.4%減と、17ヵ月連続の前年割れとなりました。2010年12月期をピークに全店売上高が下降を辿っています。ファミリーや女性客を取り戻そうとスタートした「ママズ・アイ・プロジェクト」など、新たな取り組みで今後どのように評価されるのか、まさに正念場を迎えています。

 一方スターバックスは、昨年9月には国内事業を展開してきたサザビーリーグから、米スターバックス本社に完全子会社化されました。今年4月の発表によると、1~3月期決算のグループ全体の売上は、前年同期比で18%増とグローバルで成長を続けています。国内では、コーヒーだけでなく果実をふんだんに使ったフラペチーノの好調や、鳥取県への初出店が話題となり、飛ぶ鳥を落とす勢いです。

 かつて「デフレ時代の勝ち組」と称されながらも、不祥事により苦境に立たされているマクドナルドと、「サードプレイス」(自宅と勤務先の間にある第三の場所、落ち着いて時間を過ごせる場所)という新たな価値観を日本に持ち込み、今も勢い止まらぬスターバックス。

 今回は、それぞれに飲食業界を牽引してきた両社の社員たちのリアルな声をみていきましょう。

※2007年7月~2015年7月15日までにVorkersに投稿されたスターバックス(623件92人)、マクドナルド(1365件、186人)へのレポート回答1988件(回答者数:278人)を分析

 各企業のクチコミの詳細はこちら→マクドナルドスターバックス

社員満足度ではスターバックス勝利
マクドナルドは「待遇面の満足度」に強み

 まず、Vorkersによる社員満足度を測る8項目の数値評価からみていきます。この評価項目を総合して見ることで、両社の特徴が浮かび上がります。

 チャート図をみると、ほとんどの項目でスターバックスがマクドナルドを上回っており、スターバックス社員の満足度が高いことがわかります。