家は買うべきか買わざるべきか
保険とはどう関わるべきか

 特に日本にあっては、経済生活に対する住居費の影響が大きい。持ち家がいいか、賃貸住まいがいいか、という論争が延々続いていることは、読者もご存じの通りだ。

 住居については、重要だと思うことが4つある。

(1)家を買うか買わないかは値段次第であり、自宅であっても、その判断方法は投資と同じだ。自宅を持つことは、自分を店子とする賃貸住宅への投資と同じだ。

(2)住宅ローンを用いて家を買うことは、現金での購入と比べて、銀行の儲け分だけ追加的に損をしている。

(3)毎日の時間コスト(年収1000万の人の換算時給は5000円だ)を考えると、家の立地は重要だ。郊外の持ち家は、バリバリ働いているビジネスパーソンにとってペイしないことが多い。

(4)家族の事情の変化(家族構成の変化、子どもの学校を変えたくなった場合など)に伴う引っ越しの容易さのメリットは計算に入れておく方がいい。

 ここで、これ以上、持ち家・賃貸論争を展開しようとは思わないが、住居に関しても、あくまでも経済的な判断を冷静に行うことの重要性を強調したい。

 住居に次いで、保険との関わりが重要だ。

 独身の新入社員に生命保険はいらない。健康保険に加入している全ての人にとって、がん保険をはじめとする民間の医療保険はいらない(健康保険に「高額療養費制度」があり、民間の保険料がボッタクリ・プライスだから)。生命保険が必要なのは、貧乏な夫婦に子どもが生まれた時の、有期(10年かせいぜい20年)の掛け捨ての死亡保障の保険だけだ、というあたりが主な内容になる。