荷台側面に「千葉(営)2795」などと白地に太文字で記された10トン積みの大型ダンプカー。どんなイカついオジサンがハンドルを握っているのやらと運転席に目を向けると……ヘルメットの下に伸びる長い茶髪。運転手は、なんと若い女性だった。

 そんな経験をお持ちではないだろうか?

「けんせつ小町」「トラガール」という標語で、建設業や運輸業への女性の就労が後押しされている。その背景には東京オリンピックを控えての建設業界の人手不足や、ドライバーの高齢化が顕著でかつ人手不足がやはり深刻な運輸業界の苦境などがある。

桜運輸(愛知県)の女性ドライバーたち

 増田寛也編著『地方消滅』が刊行され、20~39歳の若年女性の減少により全国896の自治体が消滅の危機にあるという見立てに衝撃が走ったのは2014年8月のことだ。

 同書によれば、若年女性が大都市圏に流出してしまう原因は、地元に働き口がないからだという。

 地方で女性が、年収103万円や130万円の扶養枠を超えて本格的に働くとしたら、どんな選択肢があるだろう? 看護師、介護職、美容業界、パチンコ店。あるいは、事務の派遣社員として契約更新に望みをつなぐか……。

 しかし目を転じれば、いわゆる「ガテン系」の働き口は地方にも豊富にある。建設現場や運送業、そして町工場。男の仕事と考えられてきた、これらの職場で女性がどんどん働くようになれば、地方の未来は、男女間の賃金格差はどう変わっていくのだろう?

 女性の登用を積極的に進めている2社から話を聞いた。