子にとって、親ほど大事な存在はない
ここで、ある年を迎えて初めて書いた手記を、そのまま転記します。
これが、いまの私の正直な心情です。
死を恐れず、老化も自然に受け止めていたのに、新年早々の風邪によるダメージは、思いのほか私の精神まで痛めつけました。このまま死んでは、私の子育て学を終わらせることができません。
急に死が怖くなりました。
あの子の成長を確かめたいという、すこぶる利己的な考えを捨てねば!
私の育児法を書き残したい、多くの親の指針にしてもらいたいと切実に思い始めました。
この文も、従来の私の厚かましさが薄れ、弱々しさが随所に出てきています。
お母さん! 自分の子への働きかけは、力強い明日への希望を込めて、私の具体的な指針を応用し活用して、“自分の誇れる子”を育ててください。
ファイト! と私は自分に言い聞かせ、老いた体にムチを打ち、筋トレをして、精神の委縮と戦います。
子にとって、親ほど大事な存在はないのです。
みなさんから、「カヨ子ばあちゃん、カヨ子ばあちゃん」と慕われる機会があるのなら、その好機にしがみつき、世の中の赤ちゃんのために、今後も尽くしていきたいと思っています。