──かなり根が深い問題ですね。ところで、皆さんは慰安婦や竹島などの歴史・領土問題を本音ではどう考えられていますか。

D記者 非常にセンシティブな問題です。誤解を恐れずに言えば、私は独島(竹島)は、韓国の領土だと思っている。でも、慰安婦問題に関しては、挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)の主張には同意できない部分もある。20万人の強制連行というのはさすがになかったのではないかと……。

E記者 僕もその意見に賛成だな。13年に発刊された書籍『帝国の慰安婦』によれば、20万という数字は誤りだということだ。国民も挺対協の主張を疑い始めた雰囲気がある。いざ記事を書くとなると、反日になってしまいますが。

D記者 この前、この話をソウルで同期の記者にしたら、「おまえは日本に魂を売ったのか」と散々諭されて後悔したよ。

一同 そりゃあ当然ですね(笑)。

──反日報道以外では、どのような取材をしているのですか。

B記者 仕事の7割が、反日報道に傾きがちの日韓関係についてですね。残りの3割が、事件モノ、文化モノといったところです。

A記者 私は企業取材が中心ですね。輸出依存度の高い韓国企業は、今ウォン高に苦しんでいますから。かつて円高に苦しんだ日系企業の経験から、韓国は学べるところがあるのではないかと思っています。経済ネタは上司から反日を迫られることもなく冷静に書けますしね。日系企業がなかなか取材に応じてくれないのがつらいですが……。

E記者 日系企業は、韓国メディアでの露出はマイナスになると感じるんだろうね。韓国人は反日だから、逆効果だって。

──でも実際は、韓国人の対日感情はそれほど悪化していないという話も耳にします。

C記者 ごくまれに過激な人がいますが、本気で日本批判をしている人は少数派。せいぜいスポーツの日韓戦を見ているときに熱狂するぐらいでしょ。